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【プロに訊く!】一問一答 Hyper-V基礎の基礎 第5回

仮想マシンの作り方を教えてください

2008年12月08日 10時30分更新

文● マイクロソフト 高添 修/聞き手 ASCII.jp

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2:すでにあるVHDファイルをコピーして仮想マシンを作る

 新しい仮想マシンを作成し、OSや統合サービスのインストールが終わったら、そこには利用準備が整ったVHDファイルが存在しているはずです。仮想環境は基本的にファイルなので、このVHDファイルをコピーし、新しい仮想マシンで使うことができます。 仮想マシンの作成ウィザードで新しい仮想マシンを作成し、その仮想マシンに対してコピーしたVHDファイルを割り当てれば、新しい仮想マシンのできあがりです。OSのインストール作業は一度でよくなるので、作業効率は上がることでしょう。

ウィザード上で「既存の仮想ハードディスクを使用する」を選択

ウィザード上で「既存の仮想ハードディスクを使用する」を選択

先ほど作成した仮想マシンのVHDファイルのコピーを指定

先ほど作成した仮想マシンのVHDファイルのコピーを指定

 なお、Windowsはコンピュータ固有のID「SID(Security Identifier)」を持っています。このIDは重複が許されないため、VHDファイルをコピーして新しいWindowsの仮想マシンを作るには、このIDを一旦削除する必要があります。PCを大量展開したことがある方はご存知でしょうが、このような場合にはsysprepというツールを使ってIDを削除します。IDを一旦削除すると、再起動時に新しいIDを作り直してくれるので、別のマシンとして利用することができます。

3:仮想マシンをインポートする

 Hyper-Vでは、仮想マシンを他の物理マシンに移す場合に備えて、「エクスポート」と「インポート」という作業を行うことができます。エクスポートという作業は、VHDファイルをコピーするだけでなく、CPU数やメモリ容量の設定情報、スナップショットデータなどを丸ごと別フォルダに保存してくれます。

 そして、そのフォルダを別のマシンにコピーし、インポートすることで、各種設定済みの仮想マシンができあがります。

エクスポートした仮想マシンをインポートする

エクスポートした仮想マシンをインポートする


 

1台の物理マシンで仮想マシンをいくつ実行できますか?

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