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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第50回

2008年、iPhoneショックとは何か? 林信行氏に聞く!

2008年12月04日 18時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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Web 2.0 in Your Pocketで広がる世界、繋がる世界

 ポケットにiPhoneが入って特に進化したな、と思ったのは、位置情報、GPS。銀座線に乗りながら、銀座線の歴史をWikipediaで見たり、自分が今いる場所の周りのTwitterのつぶやきを見たり、位置情報を意識しながら生活するようになったのは、非常に大きな変化だった。

「30min. おでかけ(関東)」。GPS情報から、自分の周囲にあるランチやプレイスポットを表示することができる

「Wikiamo」。Wikipediaをいつでもどこでも検索でき、閲覧したページをキャッシュしてくれる

 「Web 2.0は情報を集めやすくなったけれど、基本的に情報過多の時代じゃないですか。興味を持つ情報は、やはり自分に関係がある情報なんだと思います。時間、場所、友達。Web 2.0のデバイスとGPSを組み合わせると、位置情報がフィルタになって、ウェブの記事や写真、つぶやきなどを探せるようになる点はWeb 2.0にとっても進化だと思います。位置情報が検索キーワード、情報フィルターになる時代。これもまた、Web 2.0 in Your Pocketが具現化された分かりやすい例なのではないでしょうか。

 また、林さんお気に入りの「オカリナ」アプリや「9の1」など、世界中で同じアプリを使っている人がマッピングされ、世界につながっている感覚が感じられる。「人類、ついにここまで来ちゃったのか」(林氏)という感動がある。そういう感動が感じられる世界を引っ張ってきたのが、iPhoneだったのではないか。

 対談はさらに1時間以上続いた。来年2009年のケータイ、iPhoneについて、対談記事でご紹介したいと思う。


筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性に付いて探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET



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