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SIMフリー版iPhoneを香港まで買いに行った!

2008年12月05日 15時03分更新

文● 中山 智

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日本でも各社のSIMが使えた


 日本に戻ってきて、香港のときと同様各社のSIMを挿してテストを行なったところ、下記のような結果となった。

日本国内での各種SIMの対応状況
キャリア APN ユーザ名 パスワード
ソフトバンク 日本 設定項目無し
ドコモ 日本 mopera.net 無し 無し
イー・モバイル 日本 電波をキャッチせず
ハッチソン 香港 設定項目無し
CSL 香港 通話はできるが通信はできず

 香港のキャリアの場合、CSLは電波はキャッチするもパケット通信は行なえなかったが、ハッチソンは「データローミング」をオンにすれば通信が行なえた。ただし、海外ローミングとなるので、1MBで110香港ドル(約1320円)と割高となる。

 日本のキャリアの場合、イー・モバイルは使用している電波の周波数が違うため使用できなかったが、ドコモとソフトバンクは問題なく使用可能。

 ただし、パケット代に関して、ソフトバンクは「PCサイトダイレクト」扱いでパケット定額フルの対象になっていたのに対し、ドコモは定額の対象外だった。

※海外機でソフトバンクのSIMを使ったパケット通信は、ソフトバンクが想定する使用方法ではないので、必ずしも定額となる保証はないので注意

ドコモのSIMを挿せば、ちゃんとドコモの電波をキャッチ。3Gマークもついて通信可能

ドコモのSIMを挿せば、ちゃんとドコモの電波をキャッチ。3Gマークもついて通信可能

イー・モバイルのSIMは、海外では使用できたものの電波をキャッチせず使用できない

イー・モバイルのSIMは、海外では使用できたものの、日本では電波をキャッチせず使用できない

 iPhoneはパケット定額で使ってこそ、威力を発揮するアイテム。いくらSIMフリー機とはいえ、国内でパケット定額とならないドコモのSIMや海外キャリアのSIMを挿して使ってもあまりうま味はない。日本国内だけで使うぶんにはSIMロックのかかったソフトバンク版で十分だ。

 ただし、国外で使うとなると、とたんに高額なローミング代がネックとなる。海外でも通信費をかけずにiPhoneを使いたい! というユーザーにはSIMフリー版のiPhoneはかなり魅力的なアイテムといえる。ぜひとも日本のアップルストアでも「SIMフリー版のiPhone」を発売してもらいたいものだ。

海外でもパケット定額ならば、グーグルマップなども安心して使える

海外でもパケット定額ならば、グーグルマップなども安心して使える

香港も日本同様3Gが普及しているので、Youtubeもダウンロードに時間がかかることなく、ストレスフリーで視聴可能

香港も日本同様3Gが普及しているので、Youtubeもダウンロードに時間がかかることなく、ストレスフリーで視聴可能



筆者紹介――中山智

 フリーライター。国内外への旅行好きだが、どんなときでも常にネットにつながっていないと不安なため、新手のモバイルアイテムやサービスのチェックに余念がない。自ブログは「幽玄会社中山商店」。

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