テスト方法
今回OSには、Windows XPを使用している。NanoやAtomなど非力と分かっているCPUを、より重いWindows Vistaで動かすのは実用的ではないからだ。もちろんNanoもAtomもWindows Vistaの動作は可能だが、実際に入れるOSとしてはWindows XPが最適だろう。
テストには様々な角度から検証するため、統合ベンチマークの「PCMark05」、「Sandra Lite 2009/SP1」、グラフィックス性能の計測に「3DMark06」、ゲームでのパフォーマンス計測に「大航海時代Online ベンチマーク」、「Final Fantasy XI Official Benchmark Vanadiel Bench3」(以下FFベンチ)、ビデオのエンコードに「TMPGEnc 4.0 XPress」をそれぞれ使用している。なお、D945GCLF2はメモリスロットが1つだけのため、1GBで測定、他2製品は2GBで測定している。
テスト環境 | |||
---|---|---|---|
マザーボード | VIA VB8001 | ECS 945GCT-D | Intel D945GCLF2 |
CPU | Nano L2200 | Atom 230 | Atom 330 |
メモリー | 2GB | 2GB | 1GB |
ビデオカード | オンボード | ||
HDD | HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA) | ||
OS | Windows XP Professional + SP3 |
3DMark06
まずは3DMark06での性能を見てみよう。解像度は1280×1024ドットでは重すぎるため、800×600ドットにて計測した。しかし内蔵GPUのパワー不足は明らかだ。さすがに内蔵GPUでゲームをプレイするのはいずれの製品でも厳しそうである。
一方、3DMark06のCPUスコアを抜き出してみると、デュアルコアが効くAtom 330がダントツとなった。Nano L2200はシングルコアだが、HTで論理2CPUとなるAtom 230を上回るスコアを残した。なお、以下のグラフはすべてCPU名で表記している。
PCMark05
続いて総合ベンチマークである、PCMark05だが、Nano L2200にてグラフィックスのテストが途中で中断しまう現象が出たため、CPU、Memory、HDDをそれぞれ単体実行したものがグラフ3だ。
興味深いのはMemoryにてシングルチャネル動作しているAtom 330とデュアルチャネルで動作しているAtom 230でスコアがほぼ同じとなった点。一方、Nano L2200はDDR2-667にも関わらず、DDR2-533で動作するAtom 230/330には及ばない結果となった。またHDD性能はどのマザーボードもあまり変わらないようだ。
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