LPOでASCII.jpへの誘導が2倍に!
用語辞典LPOを導入したのは、11月10日。当初は検索エンジン経由の場合のみリファラーに含まれる検索語を抽出して関連記事を表示する仕様だったが、下のグラフのように、前週に比べて2倍程度、用語辞典からASCII.jpへの誘導が増えた。
用語辞典から誘導された読者は、何かの言葉の定義を調べているはずだ。LPO導入により、セッション数が以前より2倍程度増え、ユーザーの動機である「調べる」を「読む」に変換できた。また、用語辞典は「探す」「調べる」目的で、検索エンジン経由の「一見さん」が多く、サイト平均よりもセッションあたりの平均ページビューや新規セッション率が高いのもうなずける。自社サイト内でお客さんをきちんともてなす環境を構築できた、と捉えている。
ただし、平均サイト滞在時間、直帰率はサイト平均よりも悪い。そもそも「読む」ために訪れたわけではないので、説明を読み終えたり、期待した解説がなかったりすればすぐに帰ってしまうのだろう。情報サイトと用語辞典という異なる性質のサイトを接続した以上、こうした点は仕方がない。
惜しむらくは用語辞典に収録されている用語がやや古めで、関連記事を表示できる用語が少ないことだ。この点は、今後、最新用語を拡充することで、ライバルサイトに追いつきたい。また、ASCII.jp側にもLPOを施したいと思っている。読者に対して、「こちらの記事の方が最新ですよ」「分からない用語があればこちらで解説を読んでください」という機能はサービス向上にもつながるし、用語辞典の利用者も増える。記事と用語間のリンクが増えればSEO対策になるかもしれない。
課題は山積みだが、解決手段は用意できている。何より、ユーザーの反応が即座にわかるWebサイトの改善は、楽しくて仕方ない。今後もWebサイトの使い勝手を改善し、ビューやユーザーが増えるようにがんばっていくつもりである。