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データベースソフト

本格データベースを直感的に作れる「Bento 2」

2008年11月27日 12時00分更新

文● 倉田吉昭

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ちょっと便利な目録がわずか10分で作成できる

 実際にBentoでは、どのくらいの手間でデータベースを作れるのだろうか。ここでは例として、購入したソフトを管理するデータベースを作って試してみる。

 データベースはゼロから項目やレイアウトなどを作成するほか、テンプレートをカスタマイズする手段がある。せっかくテンプレートが用意されているので、近いものを選んで自分なりに変更するといい。

 まず、テンプレートを選ぶには、「ファイル」メニューの「テンプレートからライブラリを新規作成」を選択しよう。今回は購入済みのソフトを管理するデータベースを作成したいので、一番近い「在庫目録」にした。続いて、テンプレートのフィールド名を目的のデータに合わせたものに置き換えていく。また、このときに必要のないフィールドは削除してしまおう。

テンプレート

用途別に20種類以上のテンプレートが用意されているので、データベースのイメージに合うものを選ぼう

図10

フィールドを編集するには、フィールドリストで右クリックして「フィールドを編集」を選ぶ。この際にプルダウンメニューの項目なども作成/編集できる

 データベース内で使用するフィールドの種類は、ウィンドウ左下の一覧で確認する。表示するフィールドを追加したいとき、表の場合はフィールドリストの左側にあるチェックボックスに印を付け、フォームの場合は表示したい位置に項目ごとドラッグ&ドロップすればいい。

 ゼロから作成する「新規空白ライブラリ」を選んだ場合は、フィールドに「作成日」と「修正日」しか用意されていないため、作りたいデータベースに必要なフィールドのイメージを明確に持って臨みたい。

リスト

リスト左側のチェックボックスは、表の中で表示されているフィールドの印。ウィンドウ右側のアイコンは、すでにフォーム上に配置されている場合、グレー表示になる

 フィールドのデザインが確定したら、レイアウトを調整して完成だ。ここまで作業開始からわずか約10分で、見栄えのするフォームが完成した。あとは、各項目にデータを入力していけばデータベースとして運用できる。Bento上でデータを入力するときは、フォーム表示より表表示のほうが入力しやすく簡単だ。

完成

購入金額やバージョン、パッケージ画像なども組み入れたデータベースが完成した。フォームの色を変えたければ「フォーム」→「テーマを選択」から可能だ

 なお、すでにテキストや表計算ソフトでデータベースを作成している人は、サポートされているファイル形式で書き出してBentoで読み込んだのち、前述の方法で変更を施せば完了だ。

 Bentoなら、標準テンプレートを利用して見栄えのいいデータベースを簡単かつ短時間で作れる。メーカーサイトには体験版が用意されているので、ぜひ試してみてほしい。

【Conclusion】
○  よりシンプルで直感的になり、使いやすくなったインターフェース。OS X標準ソフトのデータを参照して、入力の手間を減らしてくれる。
×  アプリケーションやHTML形式でデータベースを書き出したり、iPodやiPhone 3Gでデータベースを活用する手段がない。


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