ラネクシー(旧プロトン)は21日、米パラレルズが開発した、仮想化ソフト「Parallels Desktop 4.0 for Mac」を12月19日より発売すると発表した。価格は1万2500円で、従来版より3000円引き下げられた。
WindowsやLinuxといった別のOS(ゲストOS)をMac OS X上で起動して、各環境のアプリケーションを利用できるようにするソフト(関連記事)。アップルがMac OS X 10.5のいち機能として提供する「Boot Camp」と比べると、再起動することなくゲストOSを使えるのが利点だ。
バージョン4.0 for Macでは、ゲストOSとして64bit版のWindowsやMac OS X Serverに対応した。DirectX 9.0とOpenGL 2.1をサポートし、Windows Vista/XP/2000/2003上で、3Dアプリケーションや3Dゲーム、CADプログラムが動作するようになった。
そのほか、ゲストOSに複数のCPU割り当てをサポート、定期バックアップが可能な「SmartGuard」を用意、iPhoneアプリケーションを提供──といった点が特徴になる。対応機種はIntel CPUと1GB以上のメモリーを搭載したMac、対応OSはMac OS X 10.4.11以上/Mac OS X 10.5.2以上。
今回は、通常版に加えて「Parallels Desktop 4.0 for Mac 特別優待版」(価格は8400円)と「Parallels Desktop 4.0 for Mac アップグレード版」(ダウンロード販売のみで5900円)も用意。
優待版は、1)VMware Fusion/CrossOver Mac/Virtual PCなど他社製仮想化ソフトのユーザー、2)Intel MacかMac OS XとParallels Desktopを同時購入する人、3)Parallels Desktop上で動作するWindowsなどを同時に購入する人──が対象となる。アップグレード版は、「Parallels Desktop for Mac」「Parallels Desktop for Mac 3.0」のユーザーが購入できる。このほか、法人/教育機関向けのライセンスも用意する。