このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第68回

CUDA+TMPGEncで爆速エンコード!?

2008年11月23日 20時00分更新

文● Jo_Kubota

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

CUDAに対応した「TMPGEnc 4.0 XPress」

 TMPGEnc 4.0 XPressがCUDAでアクセラレートできるのは、処理の重い「映像ノイズ除去」や「輪郭強調」、そして「スマートシャープ」などのフィルター処理、そしてMPEG-1/2のデコード処理だ。なお同様のことはCPUでも可能であり、パフォーマンスの高いCPUなら、ローエンドのGPUを使うよりも速いこともある。このため、TMPGEnc 4.0 XPressではCUDAを有効にした際に必ず最適化処理が行なわれ、CPU処理とGPU処理が自動的に割り当てられる。このためビデオカードやCPUを交換した際は、アプリケーション起動前に必ず最適化処理が行なわれる。

TMPGEnc 4.0 XPress

様々なフィルタのOn/Offはこの画面で行なう。解像度変更の場合「インターレース解除」と「映像リサイズ」は自動的に選択される

TMPGEnc 4.0 XPress

エンコードが終わると経過時間とCPU/GPUの使用比率(CUDA有効時のみ)が表示される

 また、対応が始ったばかりということで幾つか制約もある。TMPGEnc 4.0 XPressにてG80コアのGeForce 8800GTX/GTS(384MB版)でのCUDAはサポートされておらず、現時点で利用できない。なおG82コアのGeForce 8800GTや8800GTS(320MB版)は利用可能だ。これからTMPGEnc 4.0 XPressを使ってみようという人は、体験版が用意されているので、購入前に一度ダウンロードして動作を確認しておこう。

TMPGEnc 4.0 XPress

Core 2 Q9550なら最適化処理は30秒程度で終わる

 さてCUDAはNVIDIA発だが、同様にATIもGPGPUソリューションとして「ATI Stream」を11月13日に発表し、今後は対応アプリケーションが拡大していく見込みだ。とはいえ、ATI Streamはまだ発表されたばかり。対してCUDAは1年以上前の2007年7月17日に発表され、そのアドバンテージは大きい。
 またその流れとは別に独自にGPGPUに対応する動画編集ソフト「Super LoiloScope」という製品も登場している。こちらはATI Radeon 9600以降、GeForce 6以降、さらにIntel 945G Express以降に対応するという多彩ぶり。ATI Radeonに最適化したバージョンも開発中とのことでATI Radeonユーザーは、こちらの動向をチェックしておこう。

(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中