山谷剛史の「中国IT小話」 第37回

激怒か、静観か？　中国の互換インク展示会

インクやトナーの展示が中心だが……

　展示に目を向けてみる。インクジェットプリンター用のインクとインクカートリッジ、それにレーザープリンター用のトナーが多いのは言うまでもない。しかし、それらだけを展示しているブースは全体の半数程度だろうか。

プリンターインク戦車。ちょっとカッコイイ

展示会場では、外国のビジネスマンが交渉する姿が目立つ

「兄弟」（＝日本ではBrother）向けの交換トナー

日本向け製品だが「イソクヅエット」と変な文字が書かれている

　インクやトナーの展示だけでなら、「イマイチ面白みに欠ける地味な展示会」で終わる。しかし、実はコンシューマー視線で見ても、意外に興味深い展示会だ。中国の多くのプリンターユーザーが当たり前に所有する「連続インク供給システム（中国語で連続供墨系統）」なるものが様々なメーカーブースで展示されているのである。

富士山なる会社もある（よく考えたら日本にもアルプスという会社があるが……）