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2008年冬ケータイの魅力 第22回

「ライバルはデジカメです」 シャープの冬ケータイはカメラが凄い

2008年11月20日 11時15分更新

文● 西川仁朗/トレンド編集部

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カメラ機能がケータイ選びの決め手

 SH-01A、SH-03A、930SHの各端末は同じ8メガピクセルのCCDレンズを搭載しているものの、機能面に若干の違いがある。例えば、SH-01Aよりも1ヵ月ほど後に発売されるSH-03Aには笑顔になった瞬間シャッターが切れる「笑顔シャッター」や、背中を向けている人物がカメラに振り向いた瞬間に写真が撮れる「振り向きシャッター」を搭載している。

SH-03Aの写真撮影画面。右側に「Egao」や「Furimuki」ボタンが搭載されている

 また、930SHには、暗いところで撮りやすくする「長時間露光」機能が搭載されている。

930SHの長時間露光機能を使うと約4秒間露光する。手ブレしやすくなるので、机の上に置くなど固定したほうがキレイに撮れるだろう

SH-01A、SH-03A、930SHのISO感度の設定はなんとISO 2500まである。画面は930SHのもの

 「デジカメいらずの時代がいよいよ来た。ライバルはコンパクトデジタルカメラ」(執行役員の長谷川祥典氏)と、毎日携帯するカメラとしての存在価値の高まりを強烈にアピール。

 2008年のケータイ冬商戦は競合他社との差別化のため、カメラ機能の重要性が増していると感じているメーカーが多いようだ。

 例えば、レンズにカールツァイスを採用し、カメラ機能に定評のあるノキアのソフトバンクモバイル端末「N82」だ。画素数こそ500万画素と以前と変わらないものの、キセノンフラッシュを搭載するなどさらにキレイに撮れる工夫や、写真に位置情報を加える「ロケーションタギング」機能でウェブ上の地図情報など他のウェブサービスと連携し、さらに写真を楽しむ仕組みを取り入れた。

 シャープも同じように、プリンター機能と液晶テレビなどに繋げて写真を楽しむことができる「AQUOSフォトプレーヤー」という商品を登場させる。

これが12月5日発売の「AQUOSフォトプレーヤー」の白。カラバリとして黒もある。フォトプリンターとして撮った写真をプリントアウトできる。DLNA機能搭載でLAN回線を通じてパソコンなどと繋ぐことができるフォトプレーヤーも1月に発売予定

実際AQUOSに繋いで写真のインデックスを表示したところ。大画面で写真を楽しむ提案はデジカメそのもの

 いままでケータイカメラの写りに満足できなかったユーザーも、大きく改善されたカメラ機能を見れば、デジカメを持ち歩かなくても済むメリットを感じることだろう。高機能ケータイカメラが、停滞の続くコンパクトデジカメ市場に食い込んでいくことになるのではないだろうか。

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