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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第12回

田ヶ原選手の初音ミクZ4最終戦レポート!

2008年11月19日 21時00分更新

文● 田ヶ原章蔵 写真/加藤智充、編集部

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雨の予選で限界まで攻めたが……

 明けて翌日、初めて……予選を向かえたのです!! しかし、またまた朝から雨雨雨……。

 少し解説しますと、予選は1回目と2回目があり、1回目は午後からのスーパーラップ(上位10台までが参加)に行ける権利と、総合の予選順位を決める走行。2回目は基準タイムをクリアできなかったマシン(今回は初音ミクZ4も)や、決勝用のセット出しに使うことが多いですね。予選時間は、GT300クラスの専有走行が20分、GT500クラスが同じく20分、どちらも走行出来る混走クラスが20分と、合計1時間の走行があります。2回目になると、GT300クラスは15分、GT500クラスも15分で終了です。

 そして、予選1回目はヤス選手が20分走行(雨だとどうしても長く走る方がタイムがでるため)。僕は混走クラスで20分走行。タイムも上がって来て、あと少しで基準タイムクリア……ってところで、GT500クラスに揉まれるのです(悲)。

 結果は2人共、基準タイムをクリア出来ず。2回目の15分で2人共超えないと明日の決勝は走れないという……。

 そして、予選2回目。僕がダメでした(悲)。ヤス選手はきっちりクリアしたのですが……。ピットアウトしてからタイヤを温め、「いくぞ~」とホームストレートを通過! するとピット無線から「残り30秒です」。え~!

 そうです、1周しか走れないんです。「よお~し、1周で出したるで~!」と、攻める攻める。Bコーナーで少しオーバーラン(汗)。しかし、0.7秒届かず……。「やってもうた~!」ということで、僕のミスで基準タイムクリアできず。申し訳ない。1周で決めないとダメだね。

 そんなワケで嘆願書(「お願いですから明日の決勝レースを走らせて」とお願いする書類です)を提出。受理されたのですが、条件が! 「明日の朝のフリー走行で、田ヶ原選手だけ基準タイムをクリアして下さい」との通知が! 僕だけが緊張する夜を向かえたのです。

念願の決勝進出へ!

 ついに決勝日。緊張の朝です。普通なら「決勝レースに緊張とか」ですが、僕たちにはまだ試練が(試練ばっかり・悲)。STGT広報課ブログのきよちゃんにも、「Z4にはファンみんなの夢が乗っています。ミクは底知れないパワーを持っているので大丈夫です!」と言われ、「一発で決めるから!」と言ってしまったので。鈴木監督からは「気合だ気合だ気合だ~!」とアニマル浜口ばりのお声が。

 そして運命のコースイン!(朝のフリー走行です)

 みんなの思い。絶対に決勝レースに参戦する! 1周目と2周目でタイヤの温まりが遅く、100Rでコースオフもするも、感触は良い。そしてアタック~! 1発で1分49秒台へ! 「良し(心の中でオッケ~)」基準タイムには2秒ぐらいあるので、無線で「ピットへ入るよ~、ヤス選手と交代するよ~」と何度も交信するが、返事がない……。あれ~? すでに最終コーナー立ち上がっていますが(汗)。すると「ピット、入って下さい~」って遅いよ!

 なんとか入りましたが……、皆様ご存知の通り、「ホワイトラインカット」(ピットレーンに入る際に、安全のための白線がひいてあります)をしてしまいました。これが、原因で、決勝レースはペナルティでピットレーンスタート(通常のグリッドには付けないスタート)になってしまいました。

 とりあえず良かったのかな? でも、皆様ごめんなさい! ペナルティは僕のミスですから。とにかく、決勝に進出できて良かった良かった! と、いうことで……そうです! ついに決勝レースに参加出来るのです!

 本当に長かった。レース前のピットウォークでも本当に多くの多くのファンの方々から「おめでとう~」と言って頂き、より一層張り切ってファンサービスをさせて頂きました。初音ミクZ4は本当に愛されるマシンになったのだと、改めて思いました。

(次のページへ続く)

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