デジイチと組み合わせて
使ってみた!
本体そのものは、アルミダイキャスト製のガッチリとしたもの。重さは800gあり、ズッシリとした手ごたえだが、そのぶん耐荷重は1000gと中級デジイチをしっかり支えるには十分な頑強さ。使っていてとても安心感がある。
実際に、キヤノンの普及型デジイチである「EOS 40D」のボディー(730g)に同社製のレンズ「EF-S 17-85 IS」(475g)を付けた状態(合計1160g)で試用してみたが、強度的な不安はまったく感じられなかった。
この「マルチクランプポッド」の可動部分は、全部で5ヵ所ある。クランプで枝やポールなどに固定してアングルを決める場合でも、十二分な自由度が与えられている。
固定の手順はとても簡単だ。クランプ脚の中央にある大型ダイヤルを緩めて、足を挟む対象の太さに応じて開き、挟み込んだらクランプ部分のネジを締めこんでいくだけ。2本のクランプ脚は、クランク状の金具でつながっているので、2脚が同時に動いてくれるのも使いやすさに大きく貢献している。
クランプ(2本のはさみ)だけの固定では、どうしても上下動が出てしまうが、クランプ以外の1本脚がクランプを下から支える支柱の役割を果たしているため、安定的に固定される。なるほどよく考えられた作りだ。
また、クランプ以外の脚には、メスネジとビデオピンの受け穴が空けられている。カメラ用、ビデオ用を問わず大型の三脚にも固定できるのはありがたい気遣いだ。そのお陰で、一般的な三脚と組み合わせることで、通常ではカメラを固定しにくい真俯瞰(真上)からの撮影も可能になる。
この脚に空けられた穴を壁などに取り付けたフックにひっかければ、壁面にカメラを固定することができる。例えば、市販の強力な吸盤フックを使えば、ガラス面での使用も可能だ※。
※吸盤の取り扱いには十分な注意が必要です。荷重に耐えられなかった場合には、最悪の場合落下事故も……。自己責任でお試しください。
もちろん、挟み込むだけではなく、小型三脚として超ローアングル撮影やマクロ撮影にも活用できるし、長いポールに挟み込んでの鳥瞰撮影、車やバイクに固定しての特殊撮影など、今まではなかなか撮れなかった新しい写真の世界を見せてくれる。
単なる小型三脚にとどまらない、今まで三脚が立てられなかった場所でもカメラを固定できるという意味で、このマルチクランプポッドは写真好きにぜひオススメしたい魅力的なアイテムだ。
マルチクランプポッド CX-3000の主なスペック | |
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品番 | 200-CAM002 |
最大/最小地上高 | 約210mm/約125mm |
クランプ範囲 | 4~100mm、またはφ76mm |
耐荷重 | 1.0kg以下 |
本体サイズ | 幅140×奥行き50×高さ280mm |
重さ | 800g |