多彩なレイアウトに対応する、アクセサリーも充実
ZX1で注目したいのは、別売アクセサリーが充実していることだ。壁にぴったりと設置できる専用の壁掛け金具をはじめ、工事などが不要で電源ケーブルも収納できる壁寄せスタンドなどがある。
ユニークなのは、壁掛け設置用のスピーカー。実は「ZX1」のスピーカーは付属のスタンドに内蔵されている。コンパクトなスタンドで高音質を実現するため、複数のユニットを使って小口径でも豊かなサウンドが楽しめるように工夫されたものだ。
壁掛けをすると、このスタンドが使えないので、壁掛け専用のスピーカーを用意しているのだ。なお、それぞれのスピーカーは取り付け金具部分に接続ケーブルが内蔵されているので、意識してスピーカーの接続をする必要はない。
しかも接続されたスピーカーを判別し、それぞれの特性に合わせて音質を補正してくれる。こういった細かい部分までの配慮はさすがだ。
そして、こうした多彩なアクセサリーは、ソニーの直販サイト「ソニースタイル」なら、購入時にカスタマイズして注文することができる。ブラックのほか、シルバー/ボルドーレッド/ネイビーブルーのカラバリが選べるのも「ソニースタイル」だけだ。
最初から壁掛けを前提に購入しようという人には便利だ。壁寄せスタンドと壁掛け専用スピーカーの組み合わせなら、専門の工事も不要で壁掛け風のレイアウトを手軽に実現できる。
筆者と編集者の「クロストーク×言いたい放題」BRAVIA ZX1編
橋本 「ZX1」をはじめ「XR1」や「W1」と、No.1技術の勢揃いで、ソニーの技術者魂を感じますね。テクノロジーを販売するメーカーという感じで、ソニーらしさがあふれています。
鳥居 アピールの仕方がとてもうまいし、「ZX1」の見た目のインパクトといい、「XR1」の画質といい、技術の良さを実感できる製品に仕上がっているのはさすがです。注目度は今秋のNo.1だと思います。欲を言うと、先進技術のオンパレードだけに、価格はやや高いですね。(ZX1は実売価格49万円前後)
その点、画質のまとまりの良さやコストパフォーマンスでは「X1」も注目なのですが、あまり目立っていないのももったいない。
盛田 家電のワイヤレス接続には期待したいですね。できれば、独自規格ではなく業界共通になると、いろいろと組み合わせが期待できていいですね。チューナー部ではなく、CATVのSTBだったり、BDレコだっていいと思います。
鳥居 直販サイトでカスタマイズできるといいですねぇ。いっそのこと、VAIOをチューナーとして使えれば、もっと便利になるかも。
橋本 「ZX1」のデザインは、すごくカッコイイんですが、あれって有機ELテレビを狙っていますよね。有機ELテレビも大画面モデルが登場するときはワイヤレスになりそうですね。
鳥居 有機ELは薄いし軽いし、壁掛け向きのテレビですね。それに視野角の心配も少ないので、より使いやすいと思います。強度の心配はありますが、ポスターのように「貼れるテレビ」になるのでは?
盛田 そこまで行かなくても、薄型軽量化が進めば、カーテンレールのようなものに吊り下げて、壁面の好きな位置に移動できるようなレイアウトもできそう。テレビはまだまだ進化していきそうな気がしますね。
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