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特集・冬ボーナスで買う薄型テレビ 第4回

映画館で見るような感動をリビングに

パナソニックに聞く!進化するプラズマの映像美

2008年11月07日 15時47分更新

文● 鳥居一豊

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CEATEC 2008のパナソニックブース

CEATEC 2008のパナソニックブース

プラズマテレビの未来はどうなる? 次はずばり「低消費電力」だ

 画質においては液晶よりも優れた実力を持つプラズマだが、販売台数の多い30V型クラスではフルHD化が難しいこともあり、数の上では液晶に大きな差をつけられている。しかも、液晶も画質の向上が著しい。

 「液晶もどんどん画質を向上してきていますが、トータルの映像表現力、同一画面で黒と白を両立できる高コントラストといった点、そして動画応答性など、まだまだプラズマは優位にあると思います。しかし、プラズマが改善しなければならない点もありますね」(山口耕平氏)。

山口氏

「まだまだプラズマは優位にあると思います。しかし改善しなければならない点もありますね」と語る山口氏

 その最たるものは消費電力の低減だろう。最近は環境問題や省エネへの感心の高まりもあり、消費電力の大きいプラズマにとっては不利な状況だ。

 だが、パナソニックは従来と同じ明るさで消費電力を半減した次世代プラズマパネルの試作機を「CEATEC JAPAN 2008」などで公開している。

 しかも同社はある程度実現の見通しの立ったものしか公開しないという真面目な職人気質があるという。これはつまり、早ければ来年には低消費電力を実現したプラズマの登場が期待できるということだ。

 このほかにも、液晶で注目を集めている「超薄型」にも期待がかかる。大画面でしかも壁掛けとなると視野角の影響はどんどん大きくなる。ここでもプラズマが超薄型を実現できれば、液晶に対して大きなメリットをアピールできるだろう。

 「デザイン的なインパクトも重要ですが、ただ薄いだけでなく、きちんと良さを訴求できることが重要ですよね」と語る山口耕平氏の言葉から推測すると、超薄型についても大いに期待して良さそうだ。

筆者と編集者の「クロストーク×言いたい放題」VIERA編


鳥居 現状では最上位モデルの付加価値的な見方もできますが、HDD内蔵テレビの利便性をパナソニックも認めたというのは、大きな意味があると思います。将来のテレビにはHDD内蔵がマストになる日も近いんじゃないでしょうか。

橋本 しかも、1TB HDD搭載は立派です。自動録画があるなど、ちょっと大げさですが全番組録画に近い使い方ができるのも面白いですね。HDDに余裕があるので、今までなら「見るほどでもないか」と予約しなかった番組だって気軽に録れるのはありがたいです。


鳥居 欲をいえば、液晶の32V型や37V型にもHDD内蔵モデルが出てほしいかな。もちろん1TBで。ユーザーアンケートでも要望が多いようですから、期待しましょう。


盛田 パナソニックというと、機能はシンプルでも簡単でわかりやすいという印象ですが、こうしてみると意外と高機能ですよね。ネットワーク機能もホームサーバーや「アクトビラビデオ・フル」、「YouTube」とかなり充実してきました。

橋本 しかも、セキュリティ用の屋外カメラとの連携など、ホームネットワークを本気で考えていますね。


鳥居 「YouTube」は視聴だけでなく、アップロードもできると面白そう。ビデオカメラで録った動画をテレビで簡単にアップできると、誰でも参加しやいでしょうし。それに、プラズマ勢は液晶勢に押され気味な印象ですが、大画面化が進めば価格的にもプラズマの方がお得だし、来年に期待の低消費電力が実現すれば大きく巻き返すかもしれないですよ。


盛田 来年のパナソニックの新モデルが今から楽しみですね。

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