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排紙1000枚で作業時間を短縮するA3モノクロプリンターも

待機時無音のA3カラー複合機――エプソンのビジネスプリンター戦略

2008年11月05日 13時52分更新

文● 佐久間康仁/企画報道編集部

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 ペーパーレスオフィスが叫ばれて久しいが、現実にはまだまだ印刷やコピーの機会は多く、急ぐときほどプリンターやコピー機の前に行列を作るという光景も珍しくない。

 セイコーエプソン/エプソン販売が11月5日に発表したA3カラー複合機/モノクロプリンターは、そうしたオフィスの悩みを解消すべく初期導入コストを押さえた製品ラインナップの拡充を図ったのが特徴だ。


ファンレス設計で待機時無音のA3カラー複合機

Offirio LP-M5000

Offirio LP-M5000。写真はADF、スキャナー機能と増設カセット2段を追加した「LP-M5000FW」(63万9800円)

 “Offirio”「LP-M5000」は、月間出力枚数1000枚程度の中~小規模オフィス向けに、導入コストを抑えて機能拡張をオプションで対応するA3カラーレーザー複合機の普及モデル。最小構成時の価格は29万9800円から。

 最大の特徴は、静音設計と高画質化の実現だ。プリンター部をファンレス設計にしており、待機時は無音(暗騒音)、印刷時でも50.8dB以下(従来機種LP-M5600は51.8dB)。オフィスで卓上や席のそばに設置しても、風切り音や熱風を浴びて不快な思いをしなくて済む。高画質化は、印刷時の紙送り機構とトナーそのものを改良して、エッジ部分のトナーの飛び散り=文字のにじみやぼやけが少ない「ラップ転写方式」を採用することで、鮮明な文字や細線を印刷できるという。

 両面印刷やスキャン to ファイル/メール/USBなどの必要な機能は標準装備しており、用途に応じてADF付きモデル、ADF&ファクス付きモデルも用意する。給紙枚数は標準で495枚、最大1835枚(増設カセット2段)まで拡張可能。解像度は印刷/スキャンともに最大600dpi。印刷速度はカラー毎分8枚、モノクロ毎分35.8枚、スキャン速度はカラー毎分18枚、モノクロ毎分28枚。ランニングコストはカラー1枚15.5円、モノクロ1枚3.0円となる。

 本体サイズは幅499.5×奥行き537×高さ407mm(プリンター部のみ)、重量は42.6kg(同)。メモリーは標準256MB、最大1GBまで拡張可能。消費電力は最大1065W(節電時:16W)。11月下旬発売予定。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Windows Server 2008/2003、Mac OS X 10.3.9以降。インターフェースはUSB 2.0と10/100BASE-TX対応Ethernetを備える。


大量出力時の生産性向上を図ったA3モノクロ機

Offirio LP-S4200(左)とS3500(外観は同一)。エプソン販売のプロダクトマーケティング部部長の小野潤司氏は、「毎分40枚クラスの高速機は40万円台の製品が多い。ここに20万円台の製品を提供することで、価格や性能面で勝負していきたい。特に帳票分野のニーズに応えていく」と新製品投入の狙いを説明した

 Offirio「LP-S4200」「LP-S3500」は、A3モノクロレーザープリンターの最上位モデルで、毎分44枚(S4200)もしくは毎分38枚(S3500)の高速印刷と、オプションのA4スタッカユニットを利用することで最大1000枚(標準500枚)の大量排紙を実現するのが特徴だ。

 プリンターの実力は、とかく印刷速度ばかりが重視されがちだ。しかし、数十ページの資料を数十人分用意するため、100枚を優に超える印刷が必要になるケースもよくある。そうしたときには、排紙トレイにどれだけストックできるか、1人分の資料ごとにソート(自動仕分け)できるかが、実使用での生産性に効いてくる。

 LP-S4200/S3500では、A4印刷時に限定されるが、縦横給紙を組み合わせることで、自動ソートを実現している。給紙枚数は標準で200枚+550枚。550枚の給紙トレイを3段まで増設可能で、最大2400枚の給紙が可能。

 印刷機能は、S4200が両面印刷機能を標準装備、S3500はオプションで対応可能。解像度は1200dpi。S4200は、印刷データを暗号化して送受信するSSL(Secure Socket Layer)にも標準対応している。

 本体サイズは幅518×奥行き518×高さ390mm、重量は24.8kg(S4200/S3500とも)。印刷解像度はどちらも1200dpi。消費電力は最大1150W以下(節電時:平均6W)。価格と発売時期は、S4200が21万9800円で12月上旬、S3500は13万9800円で11月下旬予定。対応OSはM5000Fと同様。インターフェースはUSB 2.0と10/100BASE-TX対応Ethernet、パラレルポートを備える。


1.5mm厚の免許証や保険証の両面スキャンにも対応

ES-D400

同時発表のドキュメントスキャナー「ES-D400」

 同時にドキュメントスキャナー「ES-D400」も発表された。最近はオフィスにも複合機の導入が増えたものの、店頭での対面業務などにビジネススキャナーの需要はまだまだ多いという。ES-D400はそうしたニーズに応える小型ドキュメントスキャナー。読み取り可能な原稿サイズはA4だが、デュアルCCDで両面一度にスキャン可能なため、付属のキャリアシートを使うことでA3原稿を折りたたんで読み取れる。証明書として免許証や保険証などを控えておくケースを考慮して、原稿厚は最大1.5mmまで対応している。

 同社独自の機能も搭載する。背景色と文字色のコントラストが低い場合に、背景色を抜くことで文字を鮮明に見せる「文字くっきり機能」、カラーとモノクロが混在する原稿をモノクロスキャンするときに、カラー領域はグレースケールで、文字領域はモノクロ2値、という具合に異なる階調で読み取って組み合わせる「画像はっきり機能」、インクの薄い印影を可読性の高く読み取る「色強調」、逆に赤字で記入したメモなどを消去して読み取る「ドロップアウトカラー」――などだ。

ES-D400のドライバーが実現する「文字くっきり機能」と「色強調」「ドロップアウトカラー」機能

 またPC側で事前に設定しておきおけば、最大10種類のスキャン設定をスキャナー本体のボタン操作で選択して読み取れる「簡易プッシュスキャン」機能を備える。ビジネス文書、証明書、その他の原稿などでカラー/モノクロや色調、スキャン解像度、両面/片面などの設定を用意しておくと便利だ。

 スキャン解像度は最高600dpi。スキャン速度は実用的な200dpiでカラー/モノクロ毎分40枚、300dpiでは毎分17枚となる。

 本体サイズは幅303×奥行き202×高さ213mm、重量は5kg。価格と発売時期は、12万8000円で12月上旬の予定。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9~10.5.x以上。インターフェースはUSB 2.0を備える。


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