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[特別企画]ビジネス情報を活かすためアーカイブツール「Symantec Enterprise Vault」の実力 第2回

アーカイブでメールは生まれ変わる

2008年11月11日 04時00分更新

文● 大谷イビサ(ネットワークマガジン編集部)

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アーカイブをOutlookから見てみると

 さて、アーカイブされたデータはユーザーのアクセス権に合わせ、Outlookから検索できる。設定にもよるが、アーカイブされたメールはリンクのみが表示され、アクセス権があるユーザーのみが直接開くことができる。また、Outlookのメニューには専用メニューボタンが追加され、ユーザーは物理的なサーバの位置を意識せずとも、まさにシームレスにメッセージを利用できる。もちろん、Webブラウザからのアクセスにも対応しているので、専用クライアントのない環境でも問題ない。

Outlookからアーカイブされたメールを検索できる

Outlookからアーカイブされたメールを検索できる

Webブラウザからもさまざまな条件でメールを検索できる

Webブラウザからもさまざまな条件でメールを検索できる

 さらにオプションで「Compliance Accelerator」と「Discovery Accelerator」というツールが提供され、メールの監査や証拠提出などの要件にスピーディに対応できるようになっている。これに関しては次回紹介する。

 このように、いったんEnterprise Vaultを設定してしまえば、あとはメールボックスからデータがアーカイブに移行され、自動的に圧縮や重複排除、インデックス化まで行なわれる。Enterprise Vaultを用いて、複数のサーバのデータをまとめてアーカイブしておけば、情報は死蔵せず、有効活用できる。ここまでの話であれば、単に情報システム部で便利なだけだが、今後はコンプライアンス(法令遵守)の観点でこうしたツールが必須になる可能性すらある。次回は、アーカイブされたデータをより有効に活用するための2つのツールを紹介していこう。

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