基本装備で相場観を鍛える
インストールが終わりMetaTraderを開くと、軽快にチャートが表示されることに驚くだろう。業者が提供するツールにも、分析ツールを備えたものはあるが、本ソフトはそれと比べても動作は軽く、安定している部類に入る。その反面、多機能なので難しそうに見えるが、チャートの分析だけに割り切って使う場合は、多くの事を覚える必要がない。基本的な操作を覚えるのには、それほど時間はかからないはずだ。まずは、MetaTradeで為替レートの動きを見ながら、チャート分析の基本的な使い方をマスターして相場を読もう。
基本ワザ1 1分足、日足、ローソクetc……多数のチャートで値動きを把握
Metatrader 4は、1分足から月足までスケールを自由に変更できるほか、折れ線チャートや、その時間内の取引推移を把握できるローソク足チャートに切り替えられるなど、基本的な表示機能を持つ。そのほか、右端を上下にドラッグすると為替レート、同様に下端を左右にドラッグすると時間軸のスケールをそれぞれスムーズに変えられる。チャートは過去にさかのぼって見ることもできる。
基本ワザ2 ティックチャートで直近の気配を見極める
画面左上にある「気配値表示」ウィンドウ。ここは各通貨レートを確認するほかに、ティックチャートを表示する機能がある。ティックチャートは売買の頻度をグラフ化したもので、直近の値動きをローソク足チャートより詳しく知ることができる。デイトレーダーには重要なチャートだ。「通貨ペア一覧」から任意の通貨ペアを右クリックして「チャート表示」を選択することで、好みの通貨ペアチャートを表示できる。
基本ワザ3 テクニカル指標で次に来る波を分析
MetaTraderの特徴のひとつである、豊富なテクニカル指標。画面左側にある「ナビゲーター」ウィンドウ内にある「罫線分析ツール」「Expert Advisors」「CustomIndicators」で、約50種類にもおよぶテクニカル指標から好みのものを選び、右クリックして「チャートに表示」を選ぶことで利用可能。チャートに複数のテクニカル指標を重ねて表示させても、それほど処理が遅くならないので、値動きの感覚を掴むまで色んな指標を表示させてみよう。
基本ワザ4 詳細データの表示で過去の値動きを知る
過去、経済指標が発表された直後、いくらの値動きがあったかを厳密にチェックするのはチャートだけでは難しい。MetaTraderだと、チャート上にマウスカーソルを動かすと、カーソル上の時間帯の始値、終値、最高値などが見られるほか、テクニカル指標がそのときいくらの値段を指していたか? という詳細情報をこの「データウィンドウ」で表示できる。
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