高コントラストで、解像感の高さも感じさせる
まずはレンズキットにも選べる。「EF-S 18-200mm f/3.5-5.6 IS」を使用したサンプルを見てほしい。全体的な傾向としては、鮮やかな発色とメリハリの利いたコントラスト感、優秀なノイズリダクション処理といったキヤノンらしさを十分に感じさせる。
日中での撮影でもISO 3200あたりからノイズが目立ち始めるようになるが、状況に応じてISO 12800が選べることで、撮影の幅が広がる。連写速度もEOS 50Dの毎秒6.3コマに対してD90は毎秒4.5コマ。解像度に関してはEOS 50Dのほうが高いが、高速に画像を処理できるのはDIGIC 4のおかげだろう。ファインダー像の消失時間が短い点もうれしい。
高輝度側・階調優先機能
金色に輝いている屋根の先端部分に注目。高輝度側・階調優先機能を「する」に設定すると最低の100に設定されていたISO感度が自動的に上がる。ソニーなどのD-レンジオプティマイザーとは違い、アンダーに撮影しておいてハイライトの階調を残すタイプの機能であることがわかる。写真の基礎を分かっている人であれば、このあたりは使いこなしでカバーできる部分だが、初心者には優しい機能だと思う。