手軽なオーバークロックと製品寿命を両立した
Ultra Durable 3
マザーボードに実装されている部品の内部を実際に目にすることは非常に少ない。雑誌等でメーカー提供のイラストを見ることはあるが、やはり実物を見て初めて実感できる気がする。かと言って最新製品をいちいちカットするわけにもいかない。今回はメーカーのご好意でこのようなことが実現できたわけだが、またいつか最新パーツを切ってみたいものだ。
さてGA-EP45-UD3Rで使用可能なQuickBoostは本当に手軽にそこそこのレベルのオーバークロックを実現してくれる。いろんなメーカーから似たような機能を搭載した製品が出ているが、どれもせいぜい30%増し程度止まり。しかしQuickBoostはきっちりVcoreに電圧をかけて動作上限の2歩手前くらいまでのオーバークロックをボタン一つで実現してしまう、まさに優れもの。もちろんCPUの定格を大きく超えるので自己責任で、という条件は付いてしまうが安価なCore 2シリーズを手軽にパワーアップする手段の一つとしてQuikBoostは有用なツールだと思われる。
そしてUltra Durable 3の評価だが、2オンスPCBの効果は今回の検証では劇的とは言えないものの、全く効果がないわけでもなく、夏場など暑い時期にはもっと高い効果を発揮しそうである。またアルミ固体コンデンサやフェライト磁芯コイルといった部品は間違いなく製品寿命を長くしてくれるだろう。Ultra Durable 2でも2オンスPCB以外の技術は使われているので同様に長く使える製品だ。ただ価格差が小さいのであれば、Ultra Durable 3採用のマザーボードの購入をオススメしたい。