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九十九電機が民事再生法申請

九十九電機が民事再生法申請、負債総額110億円

2008年10月30日 20時30分更新

文● 宇田川/Webアキバ編集部

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 10月30日(木)、アキバでPCパーツショップを展開する九十九電機が東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は110億円。

10月30日(木)、アキバでPCパーツショップを展開する九十九電機が東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債総額は110億円

 九十九電機は秋葉原地区だけでも、ツクモパソコン本店、パソコン本店II、パソコン本店III、DOS/Vパソコン館、ケース王国、12号店、TSUKUMO eX.の7店舗を構えるまさにアキバの顔と言っても過言ではない存在。
 今回の件に関して、ショップの店頭では「ショップの営業は継続する」「ポイントカードなどもそのまま使用可能」「サポートセンターなども通常通り動いている」と話している。ただし、スタッフにも今朝の朝礼で初めて明かされたとのことで、本日出社ではないスタッフから店舗に確認の電話があるなど、店頭スタッフにも詳細な情報は回っていない様子。なお、アキバの店舗を本日夕方取材した時点では通常通り営業し、製品が潤沢に陳列してあるように見えた。
 また、九十九電機が債権者に配布した文書によれば、バブル期に不動産を取得した際及び業務拡大にともなう多額の借入が一因となり、海外仕入れ先の増加による支払サイトの短期化や、信用販売の増加、競争激化などによる利益率の低下などが原因とのこと。最終的には、所有不動産の売却などを計画する一方、当座の運転資金に金融機関のシンジケートなどにより調達していたが、追加融資が受けられず資金繰りに窮したとのことだ。今後は裁判所の監督下、再建に向け努力していくとしている。

アキバの店舗を本日夕方取材した時点では通常通り営業し、製品が潤沢に陳列してあるように見えた

 九十九電機以外のアキバのショップに今回の件に関して聞いてみたところ、「特に影響はない」「アキバの斜陽化の象徴と受け取られかねない」「納入業者の中には額の大きいところもあると聞いている」と様々な意見を聞くことができた。
 今後の再建に向けた努力に注視していきたいところだ。

【取材協力】

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