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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第45回

なぜヒトはケータイでカラオケをするのか?

2008年10月30日 19時30分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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カラオケをもっと家庭で手軽に

 セガはこの「ヒトカラ」のさらなるユーザー数拡大を目指して、「おうちでヒトカラ」という関連製品を12月に投入する。

おうちでヒトカラ。発売は12月だが、セガトイズのホームページで10月から先行予約販売を開始している。7140円(税込)と手ごろな価格

 これはケータイにイヤホンジャックを接続すると、おうちでヒトカラに接続されているマイクの声とケータイのカラオケの音をミックスしてスピーカーから出力してくれる。ミラーボールが付属しており、LEDの光を反射して部屋の中がカラオケボックスのような雰囲気になる。

 「カラオケは空間に酔うエンターテインメント」と語るのは、おうちでヒトカラを開発するセガトイズ ホームエンタテインメントマーケティング部の松本百合子氏。

「ヒトカラがカラオケの基本的な機能を満たしているので、マイクの声と音楽をミックスし出力する機能を搭載しました。さらにミラーボールも付属しています。リビングや自分の部屋に置いて使って頂くと、ミラーボールがキラキラしてかなり部屋のムードを作れます。マイクを2本付けてデュエットもできますし、電池駆動も可能なのでお花見などの屋外にも対応しています」(松本氏)

 代々木公園のパーティーを目の当たりにしてから調べていくと、いつの間にか、ヒトカラワールドが大きく広がっていることに気付かされた。



飲み屋から自分の部屋へ向かうカラオケ


カラオケの父、井上大祐氏。「楽譜も読めないし練習するヒマもなかったので、演奏を録音したのがきっかけ」とカラオケ発明秘話を語る。タカラトミーのキューブ型のパーソナルカラオケ「Hi-kara」発表会にて

 そもそもカラオケの原点は「流し」だ。生演奏ということもあり、スピードや音程を調整しながら歌えるため心地良いし、聞いている人も即席ライブに手拍子を叩いて一緒に盛り上がれる。カラオケを発明した井上大祐氏は、この機能を機械にして、今日のカラオケマシーンができあがった。

 カラオケボックスのピークは通信カラオケが普及し始めた1996年。現在のカラオケのユーザー数は年間4700万人で、ほぼ横ばいに推移している。

 しかし今日はその先がある。カラオケボックスを1人で利用する「ヒトカラ」というカルチャーが生まれているのだ。つまり「1人でカラオケ」のことである。ストレス解消、歌の練習、スケジュールが自由、他の人を気にせず選曲できることなど、そのメリットは多い。カラオケが個人で楽しむエンターテインメント化しつつある。

 しかし、ヒトカラでは無料で曲を提供している。収益はどうなっているのだろうか? 実はケータイカラオケにはまだまだ様々な可能性がある。

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