使いやすくなった検索機能
Windows 7では検索機能も使いやすく改善された。Vistaでも検索機能は強化されていたが、ファイルをドライブ別にしか検索しないといった問題点もあった。Windows 7では、ファイルがどのドライブにあっても検索できる。USB接続のリムーバブルドライブなども検索対象になる。
検索結果は上の画面のようなリストで表示される。特に便利なのは右側のプレビュー部分。検索リストのアイテムをクリックするだけで、ファイルの内容がプレビューされる。
またWindows 7には、写真やビデオをHDDから検索して、まとめて表示する「ライブラリーグループ」という機能が加わった。これならさまざまなフォルダに分散している写真を、一目で探し出せる。
機器の持つ機能を簡単に示す「デバイスステージ」
Windows 7でも、デバイスドライバの仕組みはVistaと変わらないが、ユーザーへの見せ方は大きく変わっている。ここで新たに用意されたのが「デバイスステージ」という機能だ。
デバイスステージでは個々のデバイスの写真や、機能を示すアイコンをエクスプローラ風の画面で表示する。ここから各デバイスの機能へ簡単にアクセスしたり、デバイスベンダーのウェブサイトに移動できる。
上の画面では携帯電話を例としている。デバイスの写真の下には、データの同期や着メロ(ringtones)の設定、ファイルやビデオ、音楽のコピー、といった機能が表示されている。ユーザーはこのアイコンをクリックするだけで、これらの機能を利用できる。
Windows Live メール
Windows 7には、Vistaの「Windows Mail」やXP以前の「Outlook Express」は含まれていない。「ソフトウェア+サービス」というマイクロソフトが唱えるコンセプトに従って、Windows Liveのメールクライアント「Windows Live メール」を利用することになる。
Windows Liveは11月に、「Windows Live Essential」というWindows Liveのクライアントソフト集をリリースする。これがWindows 7にも提供されるようだ。実際にはWindows Live Essentialのインストールアイコンが用意され、ユーザーが必要なサービスをインストールする、という手順になりそうだ。
Windows Live メールでは、Live ID以外も含めた複数のメールアカウントを一括して扱うことができる。UIはOutlookに近いので、XPでOutlook Expressを使っているユーザーも違和感なく使えるだろう。
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