Netbook＆UMPC 弱点克服・虎の巻 第5回

Netbook／UMPC　周辺機器をどどーんと紹介！

Netbookで使いたいオススメマウス

　手軽に持ち運べるNetbookだが、使い慣れたマウスも捨て難い。以下の3点に注目し、Netbookにぴったりのマウスを選んでいこう。

（文・ヤシマノブユキ）

●ワイヤレスで取り回しがラク

　モバイルで使うなら、取り回しがラクなワイヤレスがいい。ここでは、2.4GHzワイヤレス方式とBluetooth方式のマウスを取り上げる。

　2.4GHzワイヤレス方式はUSB型レシーバーの装着が必須となるが、どのNetbookでも使えるのが利点。一方のBluetoothは、PC側もBluetooth対応であることが必須だが、Eee PCのようなBluetooth搭載機種なら、貴重なUSBポートを占有せずに済むし、見た目もスッキリする。複数PCでの活用を考えるなら両方式対応のマウスを選ぼう。

●コンパクトで持ち運びやすい

　コンパクトなNetbookとあわせて使うなら、マウスも小型軽量なものを選びたい。ここでは重量120g以下で携帯性の高いものをセレクトした。なお、2.4GHzワイヤレス方式の場合、できるだけレシーバーもコンパクトなものを選ぶようにしよう。

●狭い場所でも操作しやすい

　モバイル環境は過酷だ。マウスを置く空間すらない、下がツルツル、デコボコといったことはよくある。トラックボールを搭載するなど、どんな状況にも対応可能な機能を備えているマウスが望ましい。

　これらの点から、オススメ6製品を紹介する。

中でも注目の2機種はコレ！

　Logicool V550 Nano Cordless Laser Mouse for Notebooks

　メーカー：ロジクール
　実売価格：6000円前後
　ボタン数：3ボタン＋チルトホイール
　無線方式：アドバンス2.4GHzワイヤレス方式
　バッテリー：単3電池×2本
　重量：119g（電池、レシーバー含む実測値）

　　

　Netbookのみならず、ふつうのノートPCにもイチオシなのがこれ。2.4GHzワイヤレス方式なのでどのNetbookでも使えるうえ、今あるマウスの中でレシーバーが最もコンパクトなのがいい。Netbookに装着してもほとんど出っ張らず、差しっぱなしでケースに入れて携帯できるのも気楽。マウス本体も平べったいデザインで携帯性が高い。電池寿命が最大18カ月ときわめて長く、維持費を大幅に抑えられる点も経済的だ。

Netbookに装着時の出っ張りは約7mm。隣の一般的なマウスのレシーバーに比べるとそのコンパクトさは一目瞭然。ACアダプターよりも目立たず、隣のUSBポートにも干渉しない

底部カバーを取り外すと、電池と電池の間にレシーバーを収納できるようになっている

　スクロールボタンをクリックすると、超高速スクロールと通常のスクロールをワンタッチで切り替えられる。表面がツルツルしたステンレス製テーブルの上や、デコボコした絨毯の上でも正確にポイントできるなど操作性もいい。レシーバーを装着すればスグに使い始められるが、「SetPoint」というユーティリティーを別途インストールすれば、横スクロールなど詳細設定が可能になる点も使い甲斐がある。高機能な割に価格も手頃で、かなりオススメ。

強力な粘着テープ付きのメタル製フックをNetbookの天板に貼り付けて固定する。マウスをフックに引っかけて持ち歩けるので、社内などでのちょとした移動に便利だ。しっかり固定されるので落下の心配はない

　SlimBlade Trackball Mouse

　メーカー：ケンジントン（七陽商事）
　実売価格：1万2000円前後
　ボタン数：2ボタン＋トラックボール
　無線方式：Bluetooth
　バッテリー：単3電池×2本
　重量：119g（電池含む実測値）

　快適性重視で、なおかつ予算に余裕がある人にオススメなのがこれ。トラックボール搭載のモバイルマウスだ。

　トラックボールで操作するのでマウス本体を動かす必要がない。限られたスペースでも扱いやすく、衣服やカバンの上に置いた状態でも（あるいは宙に浮かせた状態でも）まったく問題なく操作できる。もちろん、モードを切り替えれば、ふつうのレーザーマウスとしても利用できる。PCのスリープに連動してマウスも自動的にスリープするなど使い勝手もいい。

トラックボールなら膝の上やカバンの上、宙に浮かせた状態でもマウス操作ができる

　BluetoothなのでNetbook側の機種は限定されてしまうが、一度認識させれば、次回から電源を入れるだけで使えるのは手軽。価格はやや高めだが、それに見合うだけの快適性はある。

トラックボールは感度良好。トラックボールの周囲の部分をすばやく2度押すと通常マウスモードに切り替わる

Bluetoothのペアリングは、底部のボタンを押すだけと簡単。パスコードの入力も不要でとても手軽だ