デビルメイクライ4
デビルメイクライ4のパフォーマンス測定ではシーン1~4までの結果が表示され、傾向的にはどのシーンを選んでも一緒なのだが、より優劣が分かりやすい最も高いスコアを記録するシーン3の部分を抜き出してみた。
ここでもGeForce 9300はAMD 780Gを完全に凌駕し、高負荷になるほど差は開き新世代のグラフィックス統合チップセットの存在感を示している。GeForce 8500 GTには及ばないものの、負荷が高まってくるとGeForce 9300はいい勝負をしている。もっとも軽快に遊べるライン、60fpsを下回っているためゲームプレイが厳しい点はGeForce 9300もGeForce 8500 GTも変わらない。
ただ、Hybrid SLIを有効にすると解像度800×600の低負荷設定にて唯一60fpsを超え、このとき唯一「ランクB」表示を見ることができた。Hybird SLIを構築するコストパフォーマンスを考えると決してオススメできるわけではないが、余っているならとりあえず差してみるのもいいだろう。
ロストプラネット
続いてはロストプラネットの結果を見てみよう。ここで目を引くのが、Hybird SLI時のスコアの低さだ。低くなるのは低負荷設定の場合で、設定ミスか?と思い何度か取り直したのだが、結果は変わらなかった。それでもGeForce 9300単体よりもスコアは高いのだが、GeForce 8500 GTよりはスコアが低いという妙な状態となった。恐らくドライバの最適化の問題だとは思うが、ゲームによってはHybird SLIの真価が発揮できない場合もあることは覚えておいた方がいいだろう。
なおAMD 780GもPhenom X4 9850を搭載している割に思わしくない結果となった。特にクアッドコアが効くCaveのシーンでもスコアは上がらず、GeForce 9300に大きく引き離されている。
また、全体的に言えるがグラフィックス負荷の高いロストプラネットでは、やはりローエンドGPUには荷が重く、設定を軽くしてもプレイアブルな状態にするには解像度を800×600ドット程度まで落とす必要がある。そこまで落としてしまうとグラフィックスの美麗さが特徴の同タイトルの魅力が半減してしまうため、高負荷なゲームタイトルにおいては素直にミドルレンジ以降のビデオカードの導入を考えた方がいいだろう。
(次ページへ続く)
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