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最新パーツ性能チェック 第67回

性能はGeForce 8500 GT並!? GeForce 9300を検証する

2008年10月23日 20時01分更新

文● Jo_Kubota

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 テストPCの構成

テスト環境
プラットフォーム Intel CPU環境 AMD CPU環境
CPU Core 2 Duo E6750(2.66GHz) Phenom X4 9850 BlackEdition(2.5GHz)
マザーボード ASUS P5M7A-VM
(GeForce 9300,BIOS Ver.0318)
ASUS M3A78 PRO
(AMD 780G,BIOS Ver.0402)
メモリー DDR2 800 1GB×2
ビデオカード EN8500GT SILENT/HTD/256M
(GeForce 8500 GT/256MB)
-
HDD HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA)
OS Windows Vista Ultimate SP1
グラフィックドライバ NVIDIA ForceWare 178.13 Catalyst 8.10

 プラットフォームが異なるのでGeForce 9300とAMD 780Gの横並びの比較は難しいが、価格的に同じくらいのCPUということで、Core 2 Duo E6750と、Phenom X4 9850で比較してみることにした。すでに65nm世代のCore 2 Duoは一世代前となってしまったが実クロック2.66GHz、L2キャッシュは4MBと現在でも十分中堅どころのCPUであり、GeForce 9300と組み合わせられることが多いであろう、Core 2 Duo E7200~E8400の中間に位置するCPUとして見て頂ければと思う。つまり使うCPUがE7200なら今回の結果をやや下回るだろうし、E8400ならやや上回る程度のスコアとなるが、その差はそれほど大きくないはずだ。
 一方、Phenom X4はクアッドコアなのでゲームタイトルによってはブーストする可能性もあるが、昨今のゲームタイトルはNVIDIAの技術支援を受けているものが多く、そのハンデを埋める意味もこめてPhenom X4 9850をチョイスした。
 またHybrid SLIのチェックにはASUSTekのGeForce 8500 GTを搭載する「EN8500GT SILENT」を使用し、合わせてGeForce 8500 GTのスコアも取得している。GeForce 9300がどこまで単体ローエンドカードに迫れるのかも見所だ。なお、UMA設定はGeForce 9300、AMD 780Gともに512MBで統一している。

GeForce 8500 GTを搭載するASUSTeK製ビデオカード「EN8500GT SILENT/HTD/256M」。ファンレスではあるが、ベンチマークを実行するとそれなりに熱くなるのでケースファンによる空調には気をつけたいところ

 テストタイトルは、「3DMark Vantage」のEntryスコア、「3DMark 06」では標準設定にて解像度800×600~1600×1200までを計測。ゲームタイトルはカプコンのTPSゲーム「デビルメイクライ4」および「ロストプラネット」にて低負荷設定および高負荷設定にてそれぞれパフォーマンスモードのスコアを取得した。解像度はこのクラスでプレイできる範囲ということで800×600~1280×1024までの3パターンとしている。低負荷設定では各グラフィックスオプションを「低」もしくは「なし」に設定、高負荷では逆に「高」「SuperHigh」などもっとも負荷の高い設定にしている。なおいずれの場合もアンチエイリアスは無効にしている。
 そしてカジュアルゲームの定番ということでファイナルファンタジーIX オンラインのベンチマーク「Vana'diel Bench 3」にてLowおよびHighのスコアも取得したので参考にしてほしい。

ASUSTeK製マザーボード「M3A78 PRO」。AMD 780Gを搭載するマザーとしては珍しいATXフォームファクタを採用している。背面のディスプレイ端子はHDMIとアナログRGBとなっており、付属の変換コネクタでDVIにも出力可能だ。実売価格は1万2000円前後

(次ページへ続く)

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