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最新パーツ性能チェック 第67回

性能はGeForce 8500 GT並!? GeForce 9300を検証する

2008年10月23日 20時01分更新

文● Jo_Kubota

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GeForce 9300+GeForce 8500 GT = GeForce 9480!?
Hybrid SLIに対応するGeForce 9300

 Hybrid SLIとは、GeForce BoostとHybridPowerという2つの機能を総称したものだが、GeForce 9300ではGeForce Boostのみサポートし、HybridPowerは現時点では非対応となっている。その代わり「Hybrid PhysX」に対応している。
 それぞれの機能を簡単に説明すると、GeForce BoostはこれまでのSLIと同義で複数のGPUを使って3Dグラフィックスをアクセラレーションするもの。そしてHybridPowerはアイドル時に片方のGPU電力をカットし省電力化を実現する機能だ。今回初登場となるHybrid PhysXとは、GeForce 9300でNVIDIA PhysXをアクセラートし、別のGPUで描画を担当するというもの。
 そしてGeForce 9300/9400と組み合わせ可能なHybird SLI対応ビデオカードはGeForce 8500 GTとGeForce 8400 GSとなっている。それほどパワフルとは思えないGeForce 9300でNVIDIA PhysXをアクセラートする意味があるのか?という疑問は付きまとうが、今後ゲームで物理演算のウィエトが高まってくれば相応に意味のある機能となりそうだ。

Hybird SLIを有効にするためにはビデオカードを差したあとにマザーボードのBIOSから設定をする必要がある。対応ドライバが入っていれば「Enabled」することで自動的にSLIモードで起動する(写真はP5N7A-VMのBIOS)

Hybird SLIを有効にした状態でのGPU-Z 0.2.8。GeForce 8500 GTと組み合わせてHybird SLIを有効にするとモデルネームが「GeForce 9480」となった。図はGeForce 9300側の表示内容だが、ステッピングがB2なのにB1のままになっている

GeForce 9480という表記はGPU-Z固有のものか?と思われたが、NVIDIAコントロールパネル上でも「GeForce 9480」となっている。GeForce 8400 GSやGeForce 9400との組み合わせで、モデルネームは変わるのかどうかは不明

「P5N7A-VM」でGeForce 9300のパフォーマンスをチェック!

 今回はGeForce 9300を搭載するASUSTeK製のマザーボード「P5N7A-VM」を借用できたので、そのテストレポートをお届けしよう。なお、評価したマザーはNVIDIAから借用したサンプル版のため、実際に発売される製品では仕様が変更される可能性があることをご了承願いたい。

P5N7A-VM

GeForce 9300を搭載するmicroATXフォームファクタのマザーボード「P5N7A-VM」。発売日、価格は現在のところ未定

P5N7A-VM

I/OパネルにはHDMI/DVI/アナログRGBのコネクタが用意され変換コネクタなしで様々なディスプレイに対応できる

P5N7A-VM

拡張スロットの構成はPCI Expressx16×1、PCI Expressx1×1、PCI×2

P5N7A-VM

VRM周りの個体コンデンサは日本製を採用している

P5N7A-VM

DDR2 800対応のメモリスロットを4つ装備し、最大で16GBまで搭載可能

P5N7A-VM

ギガビットイーサネット、8chオーディオをオンボード搭載し、IDEも1基備えている

(次ページへ続く)

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