3DMark Vantage
3DMark Vantageでエントリークラスのグラフィックス性能を計る「Entry」モードにてスコアを取得したグラフを見ていこう。ここではGPU単体、Hybrid SLI(GeForce Boost)の計測のほか、それぞれNVIDIA PhysXを有効にした場合も合わせて計測を行なった。なおHybrid PhysXについては今回は計測していない。
総合スコアを横並びにすると、GeForce 9300はGeForce 8500 GTにかなり迫るスコアを残しているのが分かる。ただNVIDIA PhysXを有効にするとCPU ScoreにてGeForce 9300はGeForce 8500 GTにかなり離されており、PhysXのアクセラレーションパフォーマンス自体はGeForce 8500 GTの方がやや高いようだ。そしてHybrid SLIを有効にすると倍増とはいかないまでも、60%以上スコアアップを果たしており、かなり効いていることが分かる。
一方、AMD 780GはPhenom X4 9850を搭載しているため、CPU ScoreはAMD 780Gがもっとも高くなっているが、GPUスコアの差は埋めがたく、総合スコアは振るわない結果となった。AMD 790GXであればもう少しパフォーマンスを稼げたと思うが、それでもGeForce 9300には届かないと思われる。
3DMark06
続いて3DMark06のスコアを見ていこう。3DMark VantageではAMD 780Gが大きく出遅れたが、3DMark06では低解像度にてGeForce 9300を上回り、高解像度になるとGeForce 9300が逆転する結果となった。
またGeForce 8500 GTにGeForce 9300は及ばず、かなり差が開いている。DirectX9世代のゲームなどではGeForce 8500 GTが有利のようだ。Hybird SLIでは3DMark Vantageよりも高い伸び率を示し、解像度800×600ドットでは95%もスコアアップしている。これはベストケースではあるが、GeForce 8500 GTの新たな使い道としてGeForce 9300はよいパートナーと言えそうだ。
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