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買う前に、読む! 新MacBook はじめてガイドブック 第1回

リポート:新MacBookシリーズ説明会@アップルジャパン本社

新MacBookの魅力を大いに語る

2008年10月20日 18時00分更新

文● MacPeople編集部

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10月14日の発表当日から販売がはじまり、話題を呼んでいる新MacBookシリーズ。東京・初台のアップルジャパン(株)本社にて開催された報道機関向けラウンドテーブルの模様をインタビュー形式に再構成してリポートしよう。


高精度アルミニウムユニボディーがもたらした新デザイン

──最初に今回登場したMacBookシリーズの特徴を教えてください。

 今回、アップルではデザイン/機能/テクノロジーのすべてをゼロから見直しました。大きく「高精度アルミニウムユニボディー」「LEDバックライト搭載ディスプレー」「マルチタッチトラックパッド」「NVIDIAグラフィックプロセッサー」──の4つが新しいMacBookシリーズの特徴です。

──MacBookもアルミ製になり、シリーズ間の統一感が高まった気がします。アルミニウムユニボディーは、1枚のアルミニウム板から削りだしたパーツを使用しているそうですね。

 ご覧のとおり、ボディーの上面/底面の外装を1枚のアルミ板から削りだしています。ここにはロケットの部品製造にも使われる、精密さを要求されるコンピューター数値制御(CNC)が用いられているんです。

アルミニウムユニボディー仕様のMacBookの筐体。使用中や携帯時にゆがみやひずみをほとんど感じない新MacBookシリーズの剛性感は、この削りだしのボディーが実現している。つや消し加工の仕上げは、従来のMacBook Proと同じだ

MacBook

ハードディスクはバッテリーカバーを外すだけ、メモリーはネジを6本外して裏ぶたを取り除けばアクセスできる。ただし、その際に発生した不具合はサポート外になるとのことだ

 ほかのノートパソコンはパーツを重ね合わせて何層にもなったデザインですが、MacBookシリーズはつなぎ目のない滑らかなデザインです。このアルミ製ボディーが軽さ/薄さ/耐久性を実現しています。

──確かに、新MacBookシリーズは中が詰まった1枚の板を持っているような印象を受けます。ボディーの滑らかなエッジは、削りだしならではの魅力でしょう。ところで、1枚の板をここまで削ると、相当無駄な部分が出てくると思うのですが……。

 もちろん、削ったアルミを捨てているわけではありません。削った部分を集めて、もう一度精錬します。アルミは非常にリサイクル性が高いので、アップルがアルミを採用しているのはそこにも理由があります。

──2つ目の特徴であるLEDバックライト搭載ディスプレーでも、環境問題に対する優位性を語っていますね。

 LEDバックライトは電力効率がよくバッテリーを長持ちさせたり、オンになった瞬間に安定した輝度を実現したりといったメリットのほか、水銀やヒ素を使っていないので環境にも優しいパーツです。10万円代半ばの価格帯で、LEDバックライトを搭載した製品はMacBookが初めてです。

 アップルの環境に対する取り組みが、今回のMacBookシリーズにも反映されています。筐体はリサイクル効率が高いアルミニウム製、内部のパーツは無ヒ素・無水銀。塩化ポリビニールも使っていませんし、梱包も非常にコンパクトになっています。米国の環境基準「EPEAT」で「Gold」の評価を受けたノートパソコンは、MacBookシリーズを含めてほんのわずかしかありません。

──液晶ディスプレーのガラスパネルはスクリーンと一体化していて、アルミニウムユニボディーと非常にマッチしている印象を受けます。

 ガラスを採用しているので強度が高く、美しいつなぎ目のないデザインになっています。ぜひシームレスなつなぎを見てください。

 iMacもそうですが、黒いベゼルは感覚的に画面を大きく感じさせるので、今までの製品とはだいぶ印象が異なっていると思いますよ。


(次ページに続く)

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