フィーリングに関しては上々
かれこれ5年以上、APS-C機を使っており、フルサイズ機のミラーショックがどの程度なのか、気になっていた。確かに、APS-C機と比べれば若干大きめのショックであるが、そのせいで手ぶれが起きやすくなるとは思えない程度の感覚だった。音にも安っぽさがない。
フラッグッシップ機のEOS-1D系と比較してしまうとかわいそうだが、価格に見合うだけのフィーリングは醸し出していると思う。
ライブビューも追加
追加された「ライブビュー撮影」機能は、背面のボタンを押すだけで瞬時にミラーが跳ね上がり、撮影スタンバイ状態になる。
背面液晶モニターは3.0型へと大型化したことで、フレーミングもしやすい。かなり高視野角なので、ハイアングル・ローアングルの撮影もこなせる。撮影時に地面すれすれにカメラをセッティングし、上から見下ろしてみた(角度にして60度以上はあったはずだ)が、色もそれほど変わらずフレーミングもしやすかった。
なおライブビュー時は常時CMOSに通電しているわけで、熱によるノイズが心配される。そのためか、ある程度熱を持つと自動的に通常撮影状態に戻り、ミラーが下りる仕組みになっている。
ただ、それに対するインフォメーションが何もなく、どのくらい撮影状態がキープできるのかが分かりにくい。通常撮影状態になっても、ワンボタンで「ライブビュー撮影」に戻れるのだが、一度持った熱のせいで次の撮影状態がキープされる時間は短くなる。撮影可能な時間が、カウントダウンタイマーなどで、背面ディスプレーに出るといいなと思った。
それでも、「ライブビュー撮影」状態で30秒露光を何度もした後の、熱を持った状態のCMOSから吐き出される画像からスターノイズは発見できなかった。相当な熱に対するマージンは取っている様子だ。
