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手になじむ曲面グリップ「PowerShot SX10 IS」

2008年10月17日 22時35分更新

文● 行正和義

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割高に感じるが、実はコストパフォーマンスが高い


 気になるのはやはり価格面。5万円を超えている実売価格は、EOSなど一眼入門機に匹敵することので割高感を抱く人もいるだろう。

 しかし、一眼レフ用レンズで28~560mm+IS付きなどという製品はないし、あったとしてもEOS本体よりも高額なのは確実。比べること自体無理があり、本機の広い焦点距離に注目すれば、コストパフォーマンスが高いことには変わりない。

【作例5】高感度撮影。DIGIC4のノイズ除去はかなり強力で、高感度撮影時でもそれほどザラつきが目立たず、ノイズ除去に伴う輪郭のがたつきが気にならない。光学式手ぶれ補正も含めて、ビルの夜景程度であればほとんど手持ちで対応できてしまうレベルだ。プログラムオート、1/25秒、F2.8、ISO 1600(マニュアル指定)、露出補正+0.3

【作例6】シーンプログラムの高感度ISO 3200モードで撮影。撮影結果は1600×1200ドットとなってしまうが、画素混合によってノイズをさらに低減する。撮影サンプル5と比べるとやはりノイズ自体の増加が目立ち、さらに画素混合によって輪郭が甘くなってしまっている。しかし、この夜景でも1/60秒というシャッター速度となっていることを考えれば、いざというときに使い道があるだろう。シーンプログラム、1/60秒、F2.8、ISO 3200

 なお、本機には姉妹機として「PowerShot SX1 IS」(1000万画素)がある。ほぼ同様の仕様ながらSX1 ISは動画に適したCMOSセンサーを採用、フルHD動画や毎秒4コマの連写速度を持っている。最近のロングズーム機は単にズームが効くというだけでなく、カシオ「EX-F1」やオリンパス「SP-560UZ」のように連写機能といった特色を与えているモデルが多い。

 PowerShot SX10 IS/SX1Sの場合、動画撮影ならばSX1 ISを、静止画中心ならばSX10 ISといった住み分けがされている。使い方に応じて選ぶのがいいだろう。



PowerShot SX10 ISの主なスペック
製品名 PowerShot SX10 IS
撮像素子 1/2.3型有効約1000万画素CCD
画像処理
プロセッサー
DIGIC 4
倍率 光学20倍ズーム
焦点距離(35mm換算) 28~560mm
開放F値 F2.8(W)~5.7(T)
静止画撮影 最大3648×2736ドット
シャッタースピード 15~1/3200秒
ISO感度 オート、高感度オート、ISO 80/100/200/400/800/1600/3200(3200は200万画素相当)
液晶ディスプレー 2.5型TFT(約23万画素)
記録メディア SD/SDHCメモリーカード、MMCplus/HC MMCplusカード
電源 単3形アルカリ乾電池×4本、単3形ニッケル水素充電池×4本(別売り)
撮影可能枚数 約340枚(アルカリ乾電池)、約600枚(ニッケル水素充電池)
※いずれも液晶ディスプレーでの撮影
本体サイズ 幅124×奥行き86.9×高さ88.3mm
重さ 約560g(本体のみ)

お詫びと訂正:掲載当初、開放F値の値を誤って記載していたため、修正しました。(2008年10月20日)

【関連サイト】

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