5倍ズームでは少々寂しいか……
さて、使ってみて「これは寂しい……」と思ったのは、搭載されているズームレンズが光学6倍から5倍に変更されてしまったことだ。
G9では35㎜フィルム換算で35~210㎜だったものが、G10では28~140㎜となっている。広角側に振られたのは大変評価できる点だが、倍率が下がってしまった点は、レンズ交換ができないコンパクトデジカメとしてはやや不満なところだろう。
オプションとして発売されているコンバージョンレンズ系はどうなっているのかというと、今回はレンズを広角側に振ったためかワイドコンバージョンレンズはラインナップにはなく、テレコンバーターレンズのみとなっている。このレンズを取り付けてようやく35㎜フィルム換算で196㎜ほど。望遠側を多用するユーザーにはやや不向きと言えるだろう。
G9が光学6倍なのに対し、G10では光学5倍。広角側が28㎜となったのは大いに評価できる
製品左がG9、右がG10。左画像がワイド、右画像がテレ側。レンズの迫り出し具合の差異はほぼ変わらない
左がG10のコンバージョンレンズ「TC-DC58D」(別売)。テレコンで、装着することにより35㎜フィルム換算で196㎜相当になる。右はコンバージョンレンズアダプター「LA-DC58K」(別売)
で、取り付けたところ。なんか威圧感がバリバリあって、たまりません!
こちらの列がG9の画像(以下同)。光学ズーム6倍+デジタルズームで24倍相当になっている
こちらはG10の画像。テレコン+光学5倍+デジタルズームのコンボ。これでようやくG9と同じくらいになる
デジタルズームを無効にして、光学6倍にしたところ
こちらは光学5倍+テレコンで196㎜相当になったところ
テレコンを外すとこんな感じに……
ワイド側に引いてみた。これは35㎜相当
G10では広角側は28㎜相当なので、当然これだけ引ける