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Netbook&UMPC 弱点克服・虎の巻 第1回

容量不足を救え! Eee PCスタートアップ術(前編)

2008年10月14日 09時00分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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【その2】やっぱり欲しいSDHCカード


 Netbookでドライブ容量を増やす方法はいくつかある。

 Eee PC 901-Xで言えば、Dドライブの8GB SSDは、バッファローの増設モジュールに差し替えが可能だ(関連記事Amazon.co.jp)。SDHCカードやUSBメモリーカード、外付けHDDを本体に差して、データの置き場所として使える

バッファロー

バッファローのEee PC 901-X専用の内蔵SSD。64GBモデルの「SHD-EP9M64G」が3万2000円、32GBモデルの「SHD-EP9M32G」が1万6000円。なお、Cドライブの4GB SSDは今のところ交換モジュールが出てきていない

SDHC

16GBのSDHCカードをゲット!

 このうち最も手軽なのは、SDHCカードの追加だろう。最近ではSDHCカードが以前では信じられないほど安価に入手できるようになった。例えば、容量が16GBでClass 6という高速な読み書きに対応しているカードでも、4000円台程度から手に入る(Amazon.co.jp)。SDHCカードなら増設の際に本体カバーを開ける手間もかからないし、Eee PCのスロットにカードを差しっぱなしにしておけるので、持ち運びのときにも邪魔にならない。

SD/SDHCカードのデータ読み書き速度の規格。「Class 6」では毎秒6MBの読み書き速度が保証される


 今回は16GB/Class6という条件を満たしたトランセンドのSDHCカード「TS16GSDHC6」を用意した(秋葉原にて4000円程度で購入、Amazon.co.jp)。これで総ディスク容量としては、4GB+8GB+16GB=28GBになったわけだ。まだ足りない感じはするが、ひと昔前のモバイルPCでは、HDD容量が20GB、30GB程度のものはざらにあってサブノートとして問題なく使えていた。わずか数千円で2倍以上のディスク容量になるのだから、費用対効果は大きいだろう。


SLCとMLC


 Eee PCのSSDは、DドライブよりCドライブのほうがデータの読み書きが速い。というのもSSDの種類が異なるからだ。

 Cドライブは、高価/高速/寿命が長い(書き込み10万回)という「SLC」(シングルレベルセル)方式のSSDを採用している。一方で、Dドライブは、安価/やや低速/寿命が短い(書き込み1万回)の「MLC」(マルチレベルセル)方式だ。

 インターネットではDドライブやSDHCカードを起動ディスクにするテクニックも紹介されているが、体感速度をより重視するならCドライブから起動するのがいいだろう。なお、現在バッファローが発売中のDドライブ用交換モジュールはMLCだが、10月中旬にSLCタイプの発売も予定している(Amazon.co.jp)。

ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 2.2」でCドライブ(左)とDドライブ(右)を計測したもの。6つのグラフのうち、左側が読み込み、右側が書き込みのテストだ。特にランダムの読み出し速度(中段右、下段右)ではスコアに2倍以上の開きがある

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