パソコンにつないでも高速
もうひとつ、Touch Diamondのスピードを活かせるのが、標準機能の「インターネット共有」を利用し、パソコンで通信する場合だ。
実際にパソコンに接続した場合の通信速度を測定してみたところ、約2.7Mbpsという結果が出た。EMONSTERの実効速度は約1Mbpsで、ニコニコ動画やGoogleマップのストリートビューといった重めのサイトを見ようとすると、ぎこちない動きをすることがあった。しかし、実効速度が速いTouch Diamondなら、重めのコンテンツでも比較的スムーズに閲覧することができる。
ちなみに、イー・モバイルの7.2Mbps対応データ端末は、下り最大4.5Mbps程度の実効速度が出る。Touch Diamondはさすがにデータ端末には及ばないものの、ちょっとしたメールの送受信やウェブの閲覧程度ならじゅうぶん役立つだろう。
パソコンとの接続方法は、デフォルトではUSBとBluetoothの2種類だが、有名なテザリングソフト「WMWiFiRouter 」(19.99ユーロだが21日間試用可能)をインストールすれば無線LANでも接続できる。Bluetoothの場合は通信速度がボトルネックとなるが、無線LANかUSBなら7.2Mbpsというスピードを十分活かせる。USBケーブルを着脱する煩わしさがなく、しかも高速な無線LANの方がオススメだ。
バッテリーの持ちはまずまず
単体で高速通信した場合、バッテリーはどれぐらい持つのか。実際にHSDPA通信時のバッテリー駆動時間を測定してみたところ、約2時間21分という結果が出た(液晶輝度を最高にして測定)。バッテリー容量が1.5倍のEMONSTERは約3時間50分。バッテリー容量の差を考慮すると、双方のスタミナはほぼ同じと言っていいだろう。
Touch Diamond S21HT | EMONSTER S11HT | |
---|---|---|
バッテリー駆動時間(バッテリー容量) | 約2時間21分(900mAh) | 約3時間50分(1350mAh) |
なお今回は試せなかったが、純正オプションの大容量バッテリー(1350mAh)に付け替えれば、EMONSTERと同等の長時間駆動が期待できそうだ。この点は機会があれば検証してみたい。
速度重視なら迷わず買い!
イー・モバイルの場合、7.2Mbps端末でも3.6Mbps端末でも通信料金は同じなので、どう考えても7.2Mbpsの方がおトクだ。対応エリアも全国の都市部を中心に急速に広がっている。通信速度が速いスマートフォンが欲しい人はもちろん、パソコンにつないでよく通信する人にもTouch Diamondはオススメだ。
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