ラクしてキレイに撮りたい人の便利な味方
ここまでは「自作」を前提として基本テクニックを教えてきた。だが「自作するには時間がない」「ちょっとお金をかけてもいいからラクして撮影したい」という人も多いだろう。最後は量販店で売っていて、すぐ使える便利な小物を紹介しよう。
撮影用ミニスタジオ
バック紙だの、光源だのとあまり難しく考えたくない人は、撮影用ミニスタジオを使うのが一番手軽だ。ライティングの光を散らす乳白色のシートとバック紙だけで、簡単にスタジオと同様の効果が得られる。
銀一「フォトキューブプロ」
ワンタッチでテントのように広げられるミニスタジオ。カメラ側にスリットを入れるなど写り込み対策も。パソコンやAV機器など、光沢感があるものを撮影する際に便利だ。展開時のサイズは幅90×奥行き90×高さ70cm、実売価格は1万2600円。
タミヤ「ポータブル撮影スタジオ」
折りたたむことで、カバンのようにして持ち運べるミニスタジオ。フレームには市販のクリップライトを取り付けられ、ライティング時も便利だ。サイズは展開時で幅75×奥行き85×高さ55cm、実売価格は1万4490円。
三脚
三脚に関しては大きくて頑丈なものにこしたことはないが、テーブルトップサイズのミニスタジオであれば卓上三脚でもそれなりに使える。アングルを変えやすいようにエレベーター(三脚の中心部にある、伸縮可能なポール部分)を備えるものがオススメだ。
スリック「プロミニ III」
コンパクトな卓上三脚の定番。脚の伸縮は2段で、雲台の交換が可能なのもポイントだ。エレベーターも搭載しており、自由にアングルを変えられるのがうれしい。全高245mm、重量は320gで、実売価格は6700円。
ケンコー「クランプポッド プロ100」
クランプ兼用のミニ三脚。10cm厚までなら、様々なところに取り付けて使用できるのが特徴。自宅のテーブルなどにカメラを固定して撮影する際にも便利だろう。全高240mm、重量は約800gで、実売価格は6280円。
ライティング
ライティングは自宅で使っているテーブルライトなどを転用してもよいが、左右あれば万全なので同種のものが2つあると使いやすいだろう。
コクヨ「DG-L2」
デジカメでの撮影に特化したスタンドライト。100Wタイプ、60Wタイプの2種類を用意する。ランプシェードは360度回転するようになっており、光の方向が簡単に調節できる。サイズは幅450×奥行き165×高さ530mmとやや大型で、実売価格は1万290円。