すでに米国などでは発表されていた、ヒューレット・パッカードの法人向けノートパソコンの新ブランド「EliteBook」シリーズが、日本でも発表された。コストパフォーマンスよりも、安全性や信頼性、パフォーマンスを重視した、大企業向けビジネスノートの上位ブランドに位置付けられている。
発表されたEliteBookは以下の5種類。主な特徴は以下のとおり。
- HP EliteBook 2530p Notebook
- 12.1型ワイド、光学ドライブ内蔵で重さ1.5kg未満のモバイルノート
- 価格:21万8400円から
- HP EliteBook 2730p Notebook
- 12.1型ワイドのタブレット機能付きディスプレーを搭載するタブレットPC
- 価格:23万1000円から
- HP EliteBook 6930p Notebook
- 14.1型ワイドディスプレー搭載、重さ約2.28kgのモバイル志向ノート
- 価格:16万8000円から
- HP EliteBook 8530w Mobile Workstation
- 15.4型ワイドディスプレー搭載のハイスペックノート
- 価格:16万5900円から
- HP EliteBook 8730w Mobile Workstation
- シリーズ最高のスペックを誇る17型ワイドノート。NTSC比131%の広色域ディスプレーを搭載するモデルも用意
- 価格:21万8400円から
いずれの製品も、Centrino 2対応CPU&チップセットを搭載して、企業システム向けの高い管理機能を実現する、インテルの「vProテクノロジ」に対応する。また、ボディーの剛性を高める「HP DuraCase」構造の採用(2730p除く)、HDDを衝撃・振動から保護する「HP 3Dドライブガード」といった特徴を備えている。
同日行なわれた製品発表会では、EliteBook 2530pを使って、DuraCaseの耐荷重や耐衝撃性能を披露するデモが披露された。耐荷重のデモでは、2530pの上に100kgの重りや人、バーベルなど、なんと計215kgもの重量を乗せてみせた。
また耐衝撃デモでは、1.7m程度の高さから無造作に床に落としてみせた。どちらもマシンは無傷で、Windowsが平然と動作し続けていた。本体に内蔵される加速度センサーを使ったHDDの衝撃保護と、アルマイト処理されたアルミ板+ハニカム構造のマグネシウム合金による高強度のボディーが効果を発揮しているようだ。
EliteBook 2530pの落下耐久デモの様子。床に置いた板の上に落ちて、すごい音がしているが、マシンはまったく正常
EliteBook 6930pは、海外では本体下部に装着する12セルのオプションの大容量バッテリーを装着すると、標準添付バッテリーと合わせて最大24時間のバッテリー駆動時間を実現することで話題を呼んだ。しかし、日本では今のところ、大容量バッテリーの販売は未定。長時間駆動を可能にするとはいえ、オプションバッテリー自体が1kgを超える重さがあるので、市場の反応を見て検討するとのことだ。
2日からHP販売代理店での販売を開始し、10月下旬には同社のオンラインストア「HP Directplus」での販売も開始する。