このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第71回

やんちゃ猫撮影にはコレ!LUMIXの追っかけAF

2008年10月01日 00時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 話は戻って前ページのお昼寝猫だが、のっそりおっとりしてて、人を怖がらないのである。普通子供が来たら逃げるんだけど、逃げない。もう遊ばれるがままになってる。そしていつの間にか子供達のオモチャに。

あまりにおっとりしてるので子供達に遊ばれる始末

あまりにおっとりしてるので子供達に遊ばれる始末。でも子供には重かったみたい(2008年9月撮影 パナソニック「DMC-FZ28」)

 小学生にはこの猫は重すぎたようで……結局二人がかり。この猫もさすがに閉口したのか、そそくさと草むらの中に逃げていきましたとさ。

 この猫を持ち上げてる写真はISO 200で1/320秒。カメラが「被写体が動いている」ことに気付き、自動的に感度を上げてシャッタースピードを早くしてくれたのである。「インテリジェントISO感度」機能だ。

 猫には災難だったけど、わたしにはいい作例になりました。

 さて、帰宅しようと自転車で走っていたら、民家のカーポート脇に猫の親子を発見した。思わず自転車を止めると、2匹いた子猫はびっくりしてクルマの下へ隠れる。

 この親子を撮るために、地面に這いつくばる。FZ28の液晶モニタって猫を撮るには上下の視野角があまり広くないから。ローアングルで猫を撮るときはもうちょっと視野角が広くあってほしい。

 母猫の顔に追っかけAFのターゲットを合わせ、子猫が出てきてくれないかなと待ってたら、クルマの影からそーっと手を伸ばしてきたのですかさず撮影。こういうとき、追っかけAFって便利。狙ったターゲットを追いながらじっとタイミングを見計らう。

母猫を狙ってじっと待ってたらタイヤの奥から子猫の手がにゅっと伸びてきた

母猫を狙ってじっと待ってたらタイヤの奥から子猫の手がニュッ! すかさず撮影(2008年9月撮影 パナソニック「DMC-FZ28」)

 もう1匹の子猫はクルマの下から出てこない。さらに這いつくばってクルマの下を覗き込むと(周りから見たらすごく怪しかったろうなあ)、ちょこんと丸くなってこっちを見ている子猫を発見。

もう1匹はクルマの下に隠れておりました

もう1匹はクルマの下に隠れておりました。暗い場所なのでISO800に増感(2008年9月撮影 パナソニック「DMC-FZ28」)

 もう1匹に比べて警戒心が強いようだ。そういうときは高倍率ズームを生かし、ぐぐっと望遠にして撮影である。よく見ると模様がうちの「かふか」に似てる。

 というわけで、マクロモードにしてそっと近寄って撮ったかふかの写真もどうぞ。

棚の上で寝ているかふか

棚の上で寝ているかふかを28mm相当の広角端でこっそり撮影 (2008年9月撮影 パナソニック「DMC-FZ28」)

筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月撮影撮影何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は10月8日掲載予定

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン