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「安い」だけじゃない! ここまで使える「低価格サーバー」活用術

部門サーバーに大活躍する低価格サーバー

2008年10月01日 04時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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超低価格サーバーは安かろう悪かろう?

 しかし、いくら安くて導入しやすいとはいえ、パフォーマンスや信頼性の点で不安はないのだろうか。いくらコストを抑えられても、必要なアプリケーションが動かなかったり、突然停止して業務に支障が生じては本末転倒だ。

 まず、パフォーマンスに関しては、第1回(関連記事)で見た通りの基本機能や拡張性が確保されている。たとえば、標準構成のExpress5800/110GdのCPUはCeleron D 341と一世代古いが(※3)、部門のファイルサーバーなどに使うには十分な性能を持っている。もし負荷の高いグループウェアなどを使うのであれば、Pentium4やXeonも選択可能だ。また、内部スペースに制限があるラックマウントサーバーに比べ、タワー型サーバーはHDD増設なども容易で拡張性は高い

※3 現行モデルExpress5800/110Geの場合、新しい世代のCeleron 430(1.80GHz)が採用されている。PentiumデュアルコアE2160(1.80GHz)やデュアルコアXeon 3065(2.33GHz)も選択可能。

 では、信頼性についてはどうか? 遠藤氏によると、Express5800/110Gdは、NECの山梨県甲府市にある工場で製造と検査をしているという。高温の部屋に半日間入れて動作チェックするなど、検査工程は高価格なサーバーと同様だ。そのため、品質においても、上位のサーバーに劣ることはないそうだ。

 Express5800/110Gdには、故障時、翌営業日に技術者が訪問する「翌日オンサイト保守」と「パーツ保証」が標準で3年間付属している(※4)。平日の9時~18時のみという対応時間の制限はあるが、キャンペーン価格の1万4700円では、オンサイト保守1回分のコストにしかならないはずだ。それでも3年間もの保証が付くのは、品質に対するNECの自信のほどだろう。「安くても悪くない」――これが現在の超低価格サーバーの実力なのである。

※4 現行モデルExpress5800/110Geの場合も、同様の保証が付く。

 なお、キャンペーン期間や価格はそのつど変わる。サーバー導入を検討している人は、たとえばNECの直販サイト「NEC得選街」のようなサイトで情報をチェックしたり、PCテクノロジーのような販売店に相談してみたりして欲しい。

NEC得選街

NEC直営のSOHO /企業向けショッピングサイト「NEC得選街」

PCテクノロジー

NEC製品のインテグレーションや販売をする「PCテクノロジー」

(次ページ「<コラム>秋葉原のお店で実機をチェック! サーバーに触れるクラサバ市場」に続く)

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