このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ぱそぢえ~3分で分かるPCの基本第10回

モバイルPCユーザーなら常識?! TDPの最新知識

2008年09月26日 19時00分更新

文● 石井英男 漫画● 太田虎一郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

先生、質問です!

Q ファンのついていない静音のデスクトップPCを買おうと思っています。TDPが何Wまでなら、大型のヒートシンクだけで大丈夫なんでしょう?

A CPUのファンレス動作を実現するにはTDPが低いCPUが必要になる。ただしファンレス動作といっても、CPUに大型ヒートシンクを装着してケースファンを併用するのか、それともファンを全てなくした完全ファンレスマシンにするのかによって話は変わる。

 前者の場合は特殊な大型ヒートシンクを使うことで、TDP 65W程度までならファンレス動作が可能だ。ただし、後者の完全ファンレスマシンを実現するには、TDPが35W以下のCPUでないと難しいだろう。


最新トレンド:TDPはもう下げ止まり?

 Pentium 4時代まで、CPUの性能向上に伴ってTDPは上昇し続けてきた。2004年6月に登場したPentium 4 550のTDPは115Wにも達し、大きな冷却ファンを必要とした。TDPが予想よりも大きくなったことで高クロック化のペースは落ち、マルチコア化による性能向上と、消費電力あたりの性能を重視したCPUへと移行することになったのだ。

 Pentium 4をデュアルコア化したPentium DのTDPは最大130Wだったが、その後プロセスルールが65nmに縮小され、TDPも95Wに削減された。Pentium 4に代わって登場したCore 2シリーズは一部のハイエンドモデル(Core 2 Extreme)を除き、TDPはデュアルコアで65W、クアッドコアでも95Wと以前に比べて低くなっている。

 AMDのPhenomもTDPはほぼインテルのCore 2シリーズと同じレンジ。インテルの次世代CPU「Nehalem」(開発コードネーム)のTDPも、Core 2シリーズと同じ枠内に収まる予定だ。TDPは今後もほぼ横ばいになるだろう。

 (次はオーバークロックに必要な「ステッピング」知識。10月3日開講予定です)

■ 著者紹介

石井英男(いしい ひでお)

テクニカルライター。東京大学大学院 工学系研究科出身。在学中に雑誌や書籍の執筆を始め、大学院卒業後、フリーライターに。パソコンのハードウェアをはじめ、ノートパソコンやPDAなどのモバイル機器を専門としている。


太田虎一郎(おおた とらいちろう)

漫画家。かわいいキャラクターとシュールな世界観の絶妙なミスマッチが特徴。漫画ファンを中心にコアな人気を誇る。代表作に『宇宙の法則 世界の基本』(コアマガジン)、『かるき戦線』(芳文社)など。


■ この講座について

 「3分で分かるPCの基本」は、ほぼ毎週金曜日に更新です。第1シーズン「CPU編」は全13回の予定。全て読み終われば、ビギナーのあなたもPCマスター?!

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン