オープンソースの携帯電話用プラットフォームとして注目のAndroidの端末が、いよいよ登場した。米T-Mobileから発表された「T-Mobile G1」(HTC製)である。
T-Mobile G1はタッチスクリーン機能とQWERTYキーボードを搭載。画面をワンタッチするとGoogleの検索窓が出てくるなど、グーグルの提供するサービスが使いやすいように設計されている。
メニューの中にGmailやGoogleマップなどのアイコンがあらかじめ表示されており、何かと話題を振りまくことの多いストリートビューも使用できる。ストリートビューでは端末を動かすことで、画面上の街の写真が切り替わる「コンパスモード」といったケータイならではの機能も搭載されている。
同社はT-Mobile G1が音楽プレーヤーとして使用されることも期待しているようだ。アマゾンが開発した「Amazon MP3」にワンタッチでアクセスできるように設計されている。iTunes Music Storeのように音楽データを購入できるAmazon MP3では600万曲が用意されている。モバイルアプリとして搭載されるのはT-Mobile G1が初。
またT-Mobile G1にはiPhoneにおけるAppStoreのように、「Android Market」と呼ばれるアプリケーションストアがある。ニューヨークで23日に実施された会見では、「パックマン」を購入する様子が公開された。他にも買い物の途中で商品の価格を他の店と比べることのできる「ShopSavvy」や、自分が撮影した写真で地図をつくる「BreadCrumbz」といったアプリがあるそうだ。
スマートフォン市場の第3の勢力となるT-Mobile G1。果たしてどの程度市場に食い込むことができるのか? その動向が注目される。