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ファイル復旧ソフト

レビュー:メディアリカバー

2008年10月03日 18時00分更新

文● 倉田吉昭

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画像ファイルの復元にワンクリックで成功


 実際によくあるケースを想定して、デジタルカメラでメディアをフォーマットし、画像を復旧できるか検証しよう。1GBのSDカードにJPEG画像やAVI形式の動画など、合計34ファイル(容量380MB)を保存した。

 初めに標準の「スキャン」を試してみたものの、ファイルを認識しなかったので「高度なスキャン」を実行した。10分程度で処理が済み、画像ファイル31点の復旧に成功。しかし、残念ながら動画ファイルはプレビュー画像しか復旧できなかった。ほかのカメラでも検証してみたが、動画の復旧がうまくいかないケースが多く、今後の改善を期待したい。

「高度なスキャン」では、「クイック」と「ディープ」の2種類を選べる。前者はJPEGやDOCといったファイル形式をスキャンし、後者はディスクのセクターごとにすべてのファイルを確認する。今回はディープスキャンを試みたところ、動画以外の画像ファイルをほとんど復旧できた

 なお、復旧したデータの保存フォルダーはアクセス権が「読み出しのみ」となっている。そのため、管理者の権限がない場合、一度デスクトップなどに複製しないとファイル名を変更できない。初心者にはわかりにくいので、ダイアログでメッセージを表示するなどして誘導すると親切だろう。次期バージョンは、細部まで配慮した機能の強化を図ってほしい。

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管理者権限がある場合はフォルダーの「情報ウィンドウ」を開き、錠アイコンからパスワードを入力。すると、書き込みできるよう設定を変えられる


【Conclusion】
○  シンプルな機能で、初心者でも簡単にファイルの復旧を実行できる。「高度なスキャン」ではハードディスクなどの復旧も可能なのがうれしい。

×  動画などJPEG画像以外のファイル復旧作業が不安定。また、「消去」と「ワイプ」といった操作画面の日本語訳がわかりにくい。

(MacPeople 2008年11月号より転載)


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