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キャリア・ピックアップ 第62回

13業種1300人緊急アンケート

こんなに差が出た! 30代給料の現実

2008年09月24日 12時00分更新

文● ビジネスアスキー編集部 イラスト●小迎裕美子

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Q「今の年収で満足していますか?」
A 不満がある 67.9%/やや不満 45.5%/非常に不満22.4%

Q「いくら増えれば満足ですか?」
A 100~200万円未満 37.7%

銀行業界内格差が満足度低下につながる

増えて欲しい金額

 まず「現在の年収に満足しているか」の問いだが、平均年収が高い業界ほど満足度は高い傾向にある。「そりゃ当然だろう」とは思ったものの、よく見てみると必ずしも、年収の高さと満足度は比例していないのである。

 たとえば、銀行は、平均年収723万円と、13業種の中ではぶっちぎりの1位だが、満足度では3位。「そんなにもらっているのにぜいたくな!」と言うなかれ

 同じ銀行勤務と言っても、信用金庫の子会社に勤める37歳は年収210万円、投資銀行で業務開発をする35歳は年収1220万円、都市銀行の経理部34歳は年収1500万円なのだ。平均723万円という数字は、投資銀行、メガバンクの年収が平均を引き上げたものということだ。同業他社との格差を実感するからこそ、満足度の低い人が増え、希望額も大きくなると考えられる。

 満足度ランキングの1位は医薬/化学、2位は機械。医薬/化学は、外資を中心に成果 主義の導入が進んでいる様子が見え、「同世代でも格差が大きくなりつつある」という意見が目立つが強い不満は少ない。

ソフトウェア関連で不満が噴出

 「やや不満」と「非常に不満」を合わせた数が最も多かった業界はIT・ソフトウェア。やや不満48%、非常に不満が28%。平均年収は514万円と全体の10位だが「忙しい」「安い」と不満が噴出。

 「仕事量のわりに給料が安い。忙しすぎ」(半導体、組み込みソフト開発・30歳・年収500万円)、「仕事ができないヤツほど残業代を稼ぐ」(地方自治体システムサポート・32歳・年収360万円)、「仕事はデスマーチ状態。心身の病気で社員がバタバタ倒れている」(システム開発・34歳・年収330万円)、「年収も不満だが、真夏のエアコン設定28度は暑すぎだ!」(システム開発・30歳・年収498万円)の声が切実。

不満な人が多い業界ランキング

1位 IT・ソフトウェア 77%(514万円)
2位 小売り 76%(425万円)
3位 商社/専門商社 73%(500万円)
4位 食品 72%(480万円)
5位 IT・ネット系サービス 71%(546万円)
6位 証券 70%(686万円)
7位 建設/不動産/住宅 69%(521万円)
8位 自動車関連 67%(534万円)
9位 IT・情報/通信 66%(524万円)
9位 電機 66%(558万円)
11位 銀行 62%(723万円)
12位 機械 57%(575万円)
13位 医薬/化学 55%(615万円)

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