年賀状に合わせて、そろそろプリンターの新機種が販売店に揃う時期となった。2日のブラザー、17日のキヤノンに続き、セイコーエプソンは19日に複合機5モデル、プリンター3モデルを新たに発表している。発売日はすべて10月8日だ。
今回、エプソンで注目したいのは、「EP-901F」と「EP-901A」という複合機の上位2モデルだ。そのコンセプトは「リビングにフィットするプリンター」というもので、ハードもソフトも大幅にパワーアップしている。
「ミラノデザイン」が元になっている「EP-901F」
上位機種「EP-901F」を見て、まずひと目で分かるのは外観の変更だろう。デザイン案は、ミラノにある外部デザイン事務所のものを採用しており、同社の従来機種に比べて奥行きと高さが縮小されている。具体的には、昨年の最上位機種である「PM-T960」が幅446×奥行き503×高さ242mmなのに対して、幅466×奥行き385×高さ198mmとコンパクトだ。
タッチパネルの採用もインクジェットプリンターでは珍しい。プリンターの前面上に横長で7.8型の操作部があり、その中央に3.5型の液晶ディスプレーを置くというレイアウトだ。
この操作パネルは使用時、水平から垂直の間で操作しやすい角度に調節できる。非使用時には、タッチパネル上のボタンや液晶ディスプレーが消えて黒くなるので、とてもすっきりした見た目になる。実際にタッチパネルを触ってみたところ、待たされるストレスなしにメニューがさくさく動くのが分かった。