NetBookではトップクラスのウェブ一覧性
ウェブの見やすさに限って言えば、M912XはこのクラスのNetBookではトップクラスだ。1024×600ドットの解像度を持つNetBookが大半を占める中、1280×768ドットの高解像度液晶を搭載している。
実際にウェブを見てみると、その広さを実感できる。例えばニコニコ動画やmixi、Yahoo! JAPANといった、最近増えつつある横幅950ドット以上でデザインされたウェブサイトを、横スクロールせずに余裕で閲覧できる。さらにその状態でも、デスクトップ上にアイコン横3列×縦6個ぶん程度の作業スペースを確保できるのが、ライバル機とは異なる点だ。
縦方向の表示領域も広くて便利。Yahoo! JAPANのトップページ先頭に表示される主要トピックスを、縦スクロールなしで閲覧できるので、ニュースチェックに重宝する。mixiのトップページは1画面にほぼピッタリおさまるほどだ。
一般に高解像度だと文字が小さく読みにくくなるが、M912Xの場合は液晶サイズが8.9型とまずまずの大きさなので、文字そのものは読みとりやすい。NetBookではおなじみのズーム機能は搭載しないが、文字は標準サイズのままで十分読みやすいので不便に感じることはないだろう。
処理性能も十分で、ニコニコ動画やYouTubeといったネット動画や、Second Lifeなどのオンラインゲームなどもおおむねスムーズに楽しめる。コンバーチブルスタイルのミニノートは他にもあるが、Geode LX800などのCPUではネット動画視聴時のコマ落ちが目立っていただけに、Atomの威力を思い知ったような気がする。
他社の高解像度なミニノートについて
M912X以外にも高解像度なミニノートはいくつかあるが、やや難点がある。「HP 2133 Mini-Note PC」の解像度は1280×768ドットだが、CPUはVIA C7で処理能力は高くない。「KOHJINSHA SX」は1280×768ドット、「LOOX U/B50」は1280×800ドットだが、両機とも10万円オーバーと、この手のミニノートとしてはやや値が張る。(編集部)