薄型テレビの普及に伴って、ハイビジョンで記録できるビデオカメラの需要も増えている。AVCHD対応のビデオカメラを利用する選択肢もあるが、短いシーンをスナップ感覚で収めるのなら、デジタルカメラのほうが手軽だ。
そんな中登場したのが、キヤノンの「PowerShot SX1 IS」。広角28mm相当からの光学20倍ズームを搭載した一体型機で、広角から望遠までこなせる実力派。これにHD動画撮影機能が加われば鬼に金棒だろう。
非常に応用範囲が広い1台
PowerShot SX1 ISは、同社のコンパクトデジタルカメラ用に新開発した1/2.3型有効1000万画素のCMOSイメージセンサー搭載。毎秒4コマの連写撮影に加え、フルHD(最大1920×1080ドット、毎秒30コマ)の動画撮影にも対応。フルHD動画撮影時には、トリミング処理で画質の劣化なく最大約40倍の望遠効果が得られる「デジタルテレコンバーター」も用意。併用すれば、最大で1160mm相当の超望遠撮影が楽しめる。
ズームにUSMモーターとAFにVCMモーターを使用することで、静かなズームとAFも実現。本体にはステレオマイクを備え、臨場感も満点だ。さらに、本体にはHDMI端子(ミニコネクター)も装備し、薄型テレビとの接続も可能。動画形式はH.264で、最大4GB(または1時間)の撮影ができる。
背面ディスプレーは2.8型(約23万ドット)。珍しいアスペクト比16:9のワイドタイプで、角度調整が可能なバリアングルタイプ。0.4型の液晶ビューファインダー(約14.8万ドット)も16:9のアスペクト比に対応する。
単3型電池4本での駆動に対応する点もうれしいところ。撮影可能枚数はニッケル水素充電池使用時で、約600枚(液晶ディスプレー)/620枚(EVF)。