3DMark Vantage
では早速ベンチマークを見ていこう。まずはDirectX 10世代のベンチマーク「3DMark Vantage」。PerformanceおよびEntryモードではHD 3850にやや離されているが、高負荷となるHighではHD 3850を逆転している。これはHD 3850のメモリが256MB、HD 4670が512MBとなっているためだろう。9600 GTとの比較でも、やや置いて行かれている。HD 3650との差は圧倒的で、やはりHD 4670はHD 3850の後継と見るべきだろう。
3DMark06
DirectX 9世代のパフォーマンスチェックとなる3DMark06だが、標準設定では解像度1280×1024ドット以下でHD 3850に大きな差を付けたHD 4670。しかし1600×1200や高負荷設定になるとメモリバス周りのスペック不足からか、HD 3850にやや離されてしまう。なお高負荷での1600×1200ドットでは3DMark Vantageの時と同様にグラフィックスメモリ量の差によりHD 4670がHD 3850を上回る。
ここでもHD 3650を大幅に引き離しており、後継と言われつつも劇的なパフォーマンスアップとなっていることが分かる。また9600 GTとの比較は3DMark Vantegeと同様にHD 4670はやや離されてしまう。
しかし重要なのは実際のゲームでどのくらいの差が出るか、だ。
ロストプラネット コロニーズ
もっとも早くDirectX 10に対応した、TPSゲームのロストプラネット。計測はDirectX 10モードで起動して行なった。さて標準設定、高負荷設定ともにHD 4670はHD 3850に及ばない。また9600 GTとの差も大きい。ロストプラネット自体がNVIDIAの大きな支援を受けたタイトルであることを考えるとこの差は致し方ないところか。
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