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ゲーマーでなくてもOK! かなり使えるガン型マウス FPSGUN

2008年09月26日 00時00分更新

文● 行正和義

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手首の向きは、むしろ自然で疲れにくい!?

FPSGUNを握ったところ1

FPSGUNを握ったところ。ガングリップといっても実銃(モデルガンなど)と比べると一回り小さく、手が小さい人でも各部スイッチの操作には問題はない

FPSGUNを握ったところ2

見た目は奇抜だが、実際に使ってみると非常に手にフィットした感触で、いわゆるエルゴノミクスデザインと呼ばれるマウスよりもよほど手になじむ

 実際に使ってみると、最初はポインティングに少々慣れが必要だが、すぐに普段のマウスと同様に使えるようになった。何よりゲーム時以外でもマウスとして「普通に使う」ことができたのが驚きだった。ゲームでも普段のウェブブラウジングなどでもデバイスを持ち換える(USB端子に差し替える)手間なしにスムーズに移行できるのはかなり快適だ。ポインターを大きく動かす場面ではdpiを下げ、精密なポインティングが必要なフォトレタッチなどではdpiを上げるのも瞬時に切り替えられるので、ゲーム/アプリ操作の両面で便利に使える。

付属ツールのセッティング画面

付属ツールのセッティング画面。dpi変更ボタン以外の機能はさまざまな機能を割り当てられる

感度コントロールの画面

セッティング画面の感度コントロール。ボタンを押すたびに代わるdpiを3段階それぞれに指定できるほか、サンプリング周波数もXY軸で個別に感度設定できる。さらにアプリごとに切り替えるため、5つまでプロファイルとして登録できるなど、かなり細かい作りだ

 いわゆる普通のマウスと違うのは高さとホールドスタイルだけだ。PCの前に本機が鎮座しているのはちょっと変に見える(よほどのゲーム好きに見られる)かもしれないが、普段から使い慣れていてこそ自分の手の延長としてゲームの中でもキビキビと使いこなせるはず。PC動作時間≒FPSゲームという人も、そうでない人も使ってみる価値は高い。


FPSGUNの主なスペック
品番 400-MA008ガンシューティングマウス
解像度 400~2000dpi
インターフェース USB
サイズ 幅75×奥行き169×高さ85mm
重量 181g
対応OS Windows Vista/XP/2000

立体音響の世界をぐんと手軽に 「ZM-RS6F USB」

サンワサプライ ZM-RS6F USB

サンワサプライの低価格なサラウンドヘッドホン「ZM-RS6F USB」

 ゲームでは画面(3Dグラフィックス)だけでなく、音響効果にこだわるプレイヤーも多い。FPSGUNと同じZALMAN製の5.1ch対応ヘッドホン「ZM-RS6F USB」(品番:400-HS007)を試してみてはいかがだろうか。PCとの接続はUSBケーブル1本のみで、ケーブルの途中にはボリュームコントローラーが用意されている。密閉型イヤーカップの前後に張り出したバルジにミニスピーカーが左右3つずつ、計6個が内蔵された構造で、ヘッドホン自体はやや大ぶりではあるもの装着していて気になるほどの重さや大きさではなく、イヤーカップラバーの耳へのフィット感も高い。

サンワサプライ ZM-RS6F USB

丸いイヤーカップの前後にサブスピーカーユニットが張り出した独特のフォルムながら、装着はかなり自然

コントローラー

USBケーブルの途中にあるコントローラー。操作はボリュームの大小だけだが、USBオーディオ&5.1chサラウンド変換チップ(C-Media CM6206)はここに内蔵されている

折りたたみ

スピーカー部分が大きいためコンパクトとは言えないものの、折りたたむことも可能だ

イヤーカップ

イヤーカップ部も余裕あるサイズで柔らかく、耳の大きな人が長時間装着しても痛くなることはないだろう

 使い方も簡単で、付属CD-ROMからインストールするソフトウェアDSPの専用コントロールパネルで、5.1chそれぞれの音量と位置をマニュアル指定し、右回転/左回転なども細かく設定できる。画面上でスピーカーをクリックすれば「ライト」「センター」「ライトバック」などとスピーカー名を読み上げてくれるので、音場を聴きながら確認可能だ。また、ミニゲームのようなツールが付属しており、たとえサラウンド対応コンテンツを持っていなくても5.1chならではの360度音響空間をすぐに体感できる。

コントロールパネル

コントロールパネル。スピーカー位置を自由にレイアウトすることができるほか、いくつかのチャンネルをヘッドホン以外のアナログスピーカーに出力することもできる

DSPモード

DSPモードにより7.1chの仮想スピーカーの音量をそれぞれ別々に設定できる

付属ツール ヘリコプター3Dポジショナルサウンド

付属ツールの「ヘリコプター3Dポジショナルサウンド」。くるくると飛び回るヘリの「バタバタバタ」という音と、地面上でくるくる回るレーダーの「ピヨピヨピヨ」という効果音が、ヘッドホンを使うときちんと奥行き感を持って、頭の周囲をヘリが飛ぶかのように聞こえる

付属ミニゲーム Rock War

付属ミニゲームの「Rock War」。宇宙空間を飛んで、赤い岩をビームで破壊するシューティングゲーム。視界は限られているが、「ミシミシ」という岩のきしむ音(それ、宇宙で聞こえるのか!?)を頼りに、方向転換してターゲットをカーソルに入れる

 実際に5.1ch対応の映画のDVDソフトを視聴してみたが、確かに立体音像を感じられる。さすがにスピーカーを実際に配置した場合に比べると奥行き感には物足りなさは否めない。とはいえ、5.1chスピーカーシステムを揃えようとすると、価格もさることながら設置位置や音漏れ(集合住宅なら隣家との壁の厚さ)も気にしなければならない。本機のようなサラウンド対応ヘッドホンでも数万円クラスがほとんどというなかで、1万円を切る低価格で5.1chサラウンド環境を得られるのは手軽でうれしい。FPSゲームを楽しむ人にはもちろん、映画などのDVDソフトなどで5.1chサラウンドコンテンツはごく身近にある。デスクトップやノートPCでそんなサラウンドの世界を楽しみたい向きには、入門機として極めて手頃な製品と言えるだろう。


ZALMAN 5.1chサラウンドヘッドホンUSBの主なスペック
品番 400-HS007
周波数特性 50Hz~20kHz
音圧レベル 1kHzで89dB±3dB
インピーダンス 1kHzで161kHzで16 Ohm
1kHzで32 Ohm(中央スピーカー)
インターフェース USB
サイズ 幅340×奥行き91×高さ180mm
重量 386.6g
対応OS Windows Vista/XP

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