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平成20年度富士総合火力演習レポート(前編)

雨の御殿場に鋼鉄の虎を見た!

2008年09月08日 20時00分更新

文● 片田 本朔 / 写真と解説● 藤吉 隆雄・吉田/Webアキバ編集部

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おまけ カシオ EX-F1による火力演習の撮影……その1

文責・編集部


 「総火演」取材、となるといつも悩まされるのが戦車砲の発射シーンの撮影だ。昨年、週アス某氏から「90式のバーンと派手なのイッチョ頼ンますわ!!」と明るく言われ、当時の担当K記者と二人で鬱になったのが今でも鮮明に思い出されるほどだ。
 ということで今回はそんな悩みも一挙解決の超兵器を演習場に持ち込んでみた!カシオ計算機(株)様の好意で最新デジタルカメラEXILIM EX-F1を借用することが出来たのだ。このEX-F1は、超高速連写やハイスピードムービー、フルHDムービーの撮影が可能な高性能機で、まさに今回の演習を撮影するために設計されたような機体だ。

EX-F1

EX-F1

 現在、民生用で入手可能なデジカメの連写速度は最高で秒間10コマ程度だが、本機は最高で秒間60コマでの撮影も可能だ。さらにありがたいのがパスト連写だ。戦車砲の射撃が行なわれた瞬間に撮影するのはなかなか至難の業で、演習慣れしたカメラマンでも撮るのが難しいそうだ。その点、パスト連写を使えば、予め発砲しそうな戦車にカメラを向けてシャッターボタンを半押しにしておき、発射の瞬間にシャッターボタンを押せば肝心な射撃シーンは押さえることが可能になる。
 ということで、さっそく実際に高速連写で撮った画像を見て頂こう。

90式戦車が標的に向けて発砲、砲口焔が急速に広がる

砲口焔が砲塔を覆う。また、車体下方の水たまりの水が熱で蒸発し始め湯気を出している

砲口焔からフレアのようなものが飛び出してきた

砲口焔が急速に収まるとともに、カメラに底部を向けた砲弾が目標に向けて飛翔していく

戦車上方の赤い光点が戦車砲弾。砲煙を透かして鈍く赤く輝いている

砲煙が収まっていくが、砲口焔の熱による大気の揺らぎで戦車の前方が蜃気楼のような状態になっている

一枚目の画像と比べると、射撃の反動で車体が後ろに微妙に傾いているのがわかる

 この画像からスローモーション風のアニメーションGifを作成してみたが、いかがだろうか。なお、射撃の際に車体がほとんどぶれていないことがよくわかる。また、アニメーションの最後でカメラが揺れているのは、戦車砲射撃の衝撃波が取材エリアに到達したため。


90式戦車の射撃その1

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(次ページへ続く)

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