画面の見やすさで選ぶ
液晶そのものはどの機種も明るく、屋内でも屋外でも視認性は良好だが、LOOX U/B50のみやや黄色味を帯びている。
1世代前のUMPCは液晶の解像度が低くウェブ閲覧がしにくかったが、最新のAtomノートはどれも解像度1024×600ドット以上のディスプレーを搭載する。ニコニコ動画やmixi、Yahoo! JAPANなど、最近増えつつある横幅950ドット以上のウェブサイトを横スクロールなしで閲覧できる。より一覧性を追求するなら高解像度のLOOX U/B50にしよう。
液晶の見やすさと解像度 | |||
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機種名 | KOHJINSHA SC | LOOX U/B50 | WILLCOM D4 Ver.L |
ディスプレーサイズ (解像度) |
7インチワイド (1024×600ドット) |
5.6インチワイド (1280×800ドット) |
5インチワイド (1024×600ドット) |
擬似高解像度化 | 可能 (1024×768ドット) |
- | 可能 (1024×768ドット) |
ディスプレーの光沢 | 光沢なし | 光沢あり | 光沢あり |
このクラスのPCは解像度の割に画面サイズが5~7インチワイドと小さめなので、ズーム機能の有無が重要になる。いずれの機種もVistaの標準機能である「拡大鏡」を使えば任意の場所を拡大表示できるほか、KOHJINSHA SCは液晶側面のマルチファンクションボタンやショートカットキー(Fn+A、Z)ですばやくズームが可能で、使い勝手がいい。LOOX U/B50も液晶脇にあるズームボタンをタッチするだけで画面全体を3段階に拡大できる。
なおKOHJINSHA SCとWILLCOM D4 Ver.Lの実解像度は1024×600ドットだが、設定を変更すれば1024×768ドットまで拡張可能だ。縦600ドットに収まるよう表示するので、文字が押しつぶされたように見えるが、実用上は問題ないレベルだ。むしろウェブブラウザーなどでの一覧性は高くなるので、覚えておくと重宝する。
まとめ
今回取り上げたマシンは、価格帯も製品の傾向も異なるので、購入時には使い方や利用シーンをよく考えたい。例えば、スタミナや携帯性を重視するならWILLCOM D4 Ver.L、画面の大きさや文字入力のしやすさで選ぶならKOHJINSHA SC、両者のいいとこ取りをし、なおかつ一覧性の高さを求めるならLOOX U/B50という選択になるだろう。
