トラックボールに触れたきっかけは?
小西:まずは皆さんのトラックボール歴と、トラックボールとの出会いからうかがいましょう。
小浜:僕は半年くらい前から、ロジクールの「Marble Mouse」を使っています。
その頃に右手を骨折したので、左手で仕事をするはめになったのですが、左手ではどうしてもマウスがうまく動かせない。慣れていない持ち方なので、肩がこってかなり辛かったんです。そこで、手首を固定したまま使えるトラックボールを使ってみたら、すこぶる順調だったと。
Marble Mouse選んだ理由は、左右対称で左手でも使えるからです。ボタンの位置を付属ソフトで逆にすれば、逆手でも違和感なく使えます。
小西:普段も逆手で使ってるの?
小浜:ずっと逆手で使ってますよ。左手で使えるのは、便利なんです。ちょっとしたキー入力は右手で打てますから、左手はトラックボールから離さなくてすむ。
小西:キーボードと併用しやすいわけだ。広田さんはどうですか?
広田:俺はここ2年くらいですね。同じくMarble Mouseを使ってます。やっぱり右手を痛めたことが発端ですね。
トラックパッドの類はどうも合わないようで、ずっと使っていたら腱鞘炎に近い状態になってしまったんです。マウスでも手が痛い。困っていたところ、「手に優しいトラックボールを使ってみたら」と勧められて。
最初に触ったのは、マイクロソフトの親指操作タイプ(Trackball Optical、販売終了)だったんです。でもこれは合わなかった。
次に、センタータイプのMarble Mouseを触ってみたら楽でいい。ボディーのほどよく盛り上がった曲面が、手を置いたときに疲れにくいんですね。マウスとも比較してみましたが、結局この製品が一番よかった。
北村:俺はマイクロソフトの「Trackball Explorer」(2001年4月発売、販売終了)を今でも使っています。使い始めたのはこれより前世代の、「Intellimouse Trackball」(1997年11月発売、販売終了)からですね。もう7年以上はトラックボールです。
狭い机ではマウスパッドを置くスペースがない。小さな机でも効率よく作業するために、トラックボールに移ったということですね。一番マウス操作と比べて違和感のないやつを選んだ、というところでしょうか。
当時は画像加工やCGの仕事をしていたので、1ドット単位の正確な操作が重要だったんです。マウスだとそれがやりにくい。それでトラックボール信者になったわけです。
橋本:僕が使っているのはMarble Mouse。使い始めた理由は、机にマウスパッドを置く余裕すらなくなってしまって、さらにトラックボールさえ置く場所がなくなってしまったものだから……。
広田:橋本さんと言えばトラックボールの置き方ですよね。ディスプレーの上に置いて使うとか、どう考えてもおかしい(笑)。
小西:そもそもトラックボールを使うようになった理由は?
橋本:昔、ひどいマウスパッドを使っていたときに、使いにくさに激怒しまして。そのときたまたま、近くにトラックボールがあった。使ってみると、なかなかいいじゃない? と。
小西:ちなみに私は、もうかれこれ18年くらい前から使ってます。自分で初めてPC-9800シリーズを買ったのがその頃で、当時からエレコムの親指操作型トラックボール「POGIC」を使ってましたね。あとはX68000付属の、トラックボールにもなるマウス、あれも同じ頃から使ってた。
今使っているのは、ロジクールの「TrackMan Wheel」。1995年くらいに米ロジテック社が「TrackMan Marble」という、初の光学式トラックボールを発売してね。米国出張した先輩が買ってきたのを譲りうけて以来、ロジクールの同タイプ製品をずーっと、トータルで6~7個は買ったな。ほかのも合わせれば10個以上。