3日、グーグルが競争著しいブラウザーの世界に参入した。新たに開発したブラウザー「Google Chrome(グーグルクロム)」の会見で、同社は高速ブラウジング機能をアピールした。現時点ではWindowsにしか対応しておらず、Mac、Linuxには近日対応する予定。
グーグルはGoogle Chromeで「高速・快適・安全なウェブ閲覧を実現する」と言っているが、では一体どれくらいスピードが出るのだろうか? 会見では、グーグルが作ったデモサイトを閲覧するために必要な時間をブラウザー別に計測して見せた。
Internet Explorer 7 約257秒
Firefox 3 約158秒
Google Chrome 約 63秒
実験の結果、Firefox 3の2倍、IE7の4倍近くのスピードが計測された。同社のテスト結果だけを見るとIE7やFirefox 3よりも速く感じるようだ。
グーグル シニア プロダクトマネージャー 及川卓也氏は、高速化が実現できた理由として、(1)レンダリングエンジン「Webkit」(2)JavaScriptエンジン「V8」(3)「タブを独立させたこと」の3点を指摘する。
Google ChromeではSafariなどで採用されているレンダリングエンジンWebkitを採用。さらに、同社が開発したJavaScriptの高速化に集中したエンジンV8を搭載した。
また、Google Chromeはそれぞれのタブのプロセスが独立しており、並列に同時処理を行なう。「どこかのタブで障害が起きてもほかのタブを干渉することがない設計になっているおり、軽量化につながった」と及川氏は述べる。
